研究課題/領域番号 |
20K20435
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補助金の研究課題番号 |
19H05510 (2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2019) |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長江 拓也 名古屋大学, 減災連携研究センター, 准教授 (90402932)
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研究分担者 |
梶原 浩一 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震減災実験研究部門, 主幹研究員 (10450256)
岡崎 太一郎 北海道大学, 工学研究院, 教授 (20414964)
松宮 智央 近畿大学, 建築学部, 准教授 (20454639)
高橋 典之 東北大学, 工学研究科, 准教授 (60401270)
藤原 淳 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震減災実験研究部門, 主幹研究員 (80817049)
岸田 明子 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震減災実験研究部門, 主幹研究員 (10599468)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | 非構造材 / センシング / 二次部材 / 鋼構造骨組 / 振動台実験 / カーテンウォール / LED / 設備機器 / 震動台実験 / ALC壁 / 損傷評価 / ALC外壁 / 間仕切り壁 / gyro / センサリング / Gyro / 地震応答 / 危険度判定 / ジャイロ / ビデオ |
研究開始時の研究の概要 |
本提案では,即時応急危険度判定として,地震被災建物の非構造材の動作に関する計測値分析と,屋内外のビデオ映像に基づく外観損傷や部材変形の画像解析を統合し,構造体の安全性はもとより建物機能の健全性を判定する方法を開発する。さらに,判定結果を速やかに周囲に伝達することで,人間避難行動を適切に誘導する判定情報伝達技術の開発までを射程とする。総合開発実験では,実大架構を準備し,ここに各種の非構造材を敷設し,地震時建物の被害様相を再現する中で,提案の即時応急危険度判定を実行し,判定情報伝達技術の効果までを検証する。
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研究成果の概要 |
本提案では,即時応急危険度判定として,地震被災建物の非構造材の動作に関する計測値分析に基づき,構造体の安全性はもとより建物機能の健全性を判定する方法を開発することを目的とした。振動台に試験用骨組を設置し,カーテンウォールに設置したGyroセンサーのデータ積分により建物層間変形角を評価する手法を開発した。床応答加速度において被害が顕著な吊り配管の応答特性を検証し,加速度データに基づく数値解析,応答スペクトル法を使用する評価の有効性を提示した。最終年度には実大10層オフィスの震動台実験において総合検証を実施した。ビデオ映像に基づく外観損傷,部材変形の画像解析を利用する方法について検証を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
建物の内外装材,空調設備,各種機器類,配管等の非構造材は,環境条件・生活条件を提供する建物の重要な構成要素である。大地震時において,これらが損傷,損壊すると,重要機能が失われるだけでなく,落下,衝突により安全性を大きく損ねる。南海トラフ地震や都市直下型地震で,膨大な数の建物が一度に強く揺さぶられたとき,オフィス街において建物内の人々が屋外へと一斉避難すれば,地上は人で溢れかえり,周囲は危険な状態に陥る。本研究では,このような状況における即時応急危険度判定として,地震被災建物の非構造材の動作の計測値分析に基づき,構造体の安全性はもとより建物機能の健全性を判定する方法の開発に先駆的に取り組んだ。
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