研究課題/領域番号 |
20K20451
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補助金の研究課題番号 |
19H05534 (2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2019) |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 守俊 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00323501)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2021年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2020年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 光操作 / 細胞 / 遺伝子 / ゲノム / Cre-loxP / 近赤外光 / DNA組換え反応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,近赤外光によるDNA組換え反応の光操作技術を開発する.本研究で開発するツールは,近赤外光による光照射を施して,生体深部 で極めて高い効率で任意の遺伝子の働きを光操作する目的に利用できるため,その応用範囲は生命科 学や医学のほとんどの領域をカバーし, 合成生物学等のゲノムの制御に立脚した新しい学 問にも大きな波及効果を有する.本研究で開発する近赤外スイッチタンパク質の応用は, ゲ ノムを含めた様々な細胞内外の分子過程の光操作に応用可能である.
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研究成果の概要 |
生体組織透過性が極めて高い長波長の光照射で生体深部の生命現象を操作できる新たな光スイッチタンパク質を開発した.光スイッチタンパク質は,細胞内や生体内のさまざまな生体分子の機能を光で操作するための基盤技術となるツールである.既にいくつかの光スイッチタンパク質が報告されていたが,光制御能が著しく低い点など,大きな課題が残されていた.本研究で開発した光スイッチタンパク質は,光照射のON・OFFで極めて高い制御能を有するとともに,その高い汎用性により,遺伝子発現等の光操作を実現した.この新しい光スイッチタンパク質は,生命現象の光操作の応用可能性を大きく広げることが期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,長波長の光照射による生命現象の光操作の基盤技術(プラットホーム・テクノロジー)として、新たな光スイッチタンパク質を開発するとともに,当該の光スイッチタンパク質を応用した遺伝子発現の光操作技術を開発した.本研究の成果は,生体深部における生命現象の解明や,遺伝子疾患や細胞治療など生命科学・医学分野を含む幅広い研究分野において役立つことが期待される.
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