研究課題/領域番号 |
20K20473
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補助金の研究課題番号 |
19H05565 (2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2019) |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
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研究分担者 |
齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30456107)
岡田 慶太 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50759173)
千々松 良太 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60803210)
森 大典 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (60835354)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2021年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2019年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 滑膜 / 軟骨 / マクロファージ / 線維芽細胞 / シングルセル解析 / 整形外科学 / 関節軟骨 / 関節恒常性 / 滑膜組織 / 変形性関節症 / 骨軟骨代謝学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、関節恒常性・関節疾患の中心を滑膜と捉え、マウスおよびヒト臨床検体を用いた多様な解析手法とシングルセル 解析、NGS解析、微小領域発現解析などの最新の分子生物学的手法を融合させ、滑膜の生涯と関節制御システムとしての役割を解析し、さらに治療への応用に繋げる。本研究は、今まで軟骨代謝という観点から進んできたOA研究とは一線を画するものである。滑膜を関節の中心に据え、関節の恒常性維持における司令塔が滑膜であり、OAを滑膜の機能不全としてとらえ直す構想はこれまでに皆無であり、関節の理解とOAの病態解明に劇的な進歩をもたらす可能性がある。
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研究成果の概要 |
本研究は関節の制御システムとしての滑膜の役割を、特に細胞間コミュニケーションから解明することを目的とし、関節恒常性・関節疾患の中心である滑膜を中心に解析を進めた。マウスおよびヒト臨床検体を用いた多様な解析手法とシングルセル解析、NGS解析、発現解析などの最新の分子生物学的解析手法を融合させて研究を進めた。マウス関節の変形性関節症(OA)モデルや、関節に対する力学的ストレスを最小限にした関節免荷固定モデル(MMSモデル)で滑膜、関節軟骨からRNAを採取し、bulk RNAシーケンス及びシングルセルRNAシーケンス解析を行って滑膜の組成変化や組成同士がどのような相互作用をしているかを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により関節の恒常性機構の一端を解明することが出来た。関節滑膜における細胞間ネットワークを明らかにすることで滑膜と軟骨、関節の恒常性制御メカニズムを明らかにした。わが国で医療課題となっている変形性関節症における病態解明に繋がる成果であり、飛躍的に同分野における研究が進むことが予想される。
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