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古辞書・古典籍データへの地理情報付与による人文学の横断的展開

研究課題

研究課題/領域番号 20K20501
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分2:文学、言語学およびその関連分野
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

大西 拓一郎  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (30213797)

研究分担者 小木曽 智信  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (20337489)
谷 謙二  埼玉大学, 教育学部, 教授 (40323381)
高田 智和  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (90415612)
大内 啓樹  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70825463)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2025年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード歴史地名データ / 大日本地名辞書 / 物類称呼 / 通時コーパス / 古辞書 / 方言分布 / 地名 / GIS / 古典籍 / 空間情報 / 方言
研究開始時の研究の概要

データベース化された古辞書やコーパス化された古典籍に空間情報を付与し、古辞書・古典類の活用範囲ならびに活用方法を拡張することを通して、地理空間を基盤とした人文学の横断的展開の実現を目的とする。
言語データについては古辞書や主要古典籍を対象に国立国語研究所が電子化・データベース化・コーパス化を実施しており、広く活用されている。歴史的地名については人間文化研究機構が約30万件からなる歴史地名データを公開している。
地名を介して、言語データと歴史地名データの相互を結びつけることで、古辞書・古典籍など古典類の空間的情報化を実施し、地理情報システム(GIS)を通して人文学の活性化に貢献することを目指す。

研究実績の概要

データベース化された古辞書やコーパス化された古典籍に空間情報を付与し、古辞書・古典類の活用範囲ならびに活用方法を拡張することを通して、地理空間を基盤とした人文学の横断的展開の実現を目的とする。
言語データについては、古辞書や主要古典籍を対象に国立国語研究所が電子化・データベース化・コーパス化を実施している。歴史的地名については人間文化研究機構が吉田東伍『大日本地名辞書』を中心に空間情報(経度緯度)を付与した歴史地名データを公開している。
地名を介して、言語データと歴史地名データの相互を結びつけることで、古辞書・古典籍など古典類の空間的情報化を実施し、人文学の活性化に貢献することを目指す。
言語地理学・コーパス言語学・文字論・地理学のコラボレーションを基盤に地名を介して、オープンデータをつなぎ、21世紀に大きな展開と普及が進む地理情報システム(GIS)による各種資料の地図視覚化を実現させる。
以上を実現するために、オンラインの会合を3回開催し、作業方法を検討の上、データ作成を継続した。また、全体の方針と最終成果に至るまでの研究計画を再確認した。
具体的には、古典籍の地名語彙素と歴史地名データを結びつけるため、ひとつひとつの用例の確認が不可欠であり、それを複数のフェイズに分けて作業するための指針作りと発注の実施、物類称呼の作業にあたっては本文を読みながらのデータベース作成の実施、物類称呼の分布を検証するために各地言語地図のデータベース化の実施、以上を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

『物類称呼』全巻について、「語形」「意味」「場所」「本文の箇所」を中心としたデータベース化の粗入力を終了した。あわせて「場所」に該当する「地名」の扱いの適正化について検討した。
『物類称呼』のデータベース化にあわせて実施の方言分布を照合するため、各地言語地図集のデータ化を進めた。
古典籍について、国立国語研究所の通時コーパスをもとに「地名」語彙素と歴史地名データベースをリンクするデータ作成の設計を行った。全体を5フェイズ+補充に分けた上で、第4、第5フェイズとして、出現頻度が少なく1例ずつ確認が必要なものを中心に確定作業を外注した。また、万葉集東歌の詠み手の出身地情報を付与する方法について検討した。

今後の研究の推進方策

『物類称呼』のデータベース化を継続し、「地名」を歴史地名データと適切に紐付けできるようにするための方法の検討を続ける。各語の意味を日本方言大辞典と照合して再検討する。また、あわせて方言分布を示す言語地図集のデータベース化を継続する。
国立国語研究所通時コーパスの「地名」を歴史地名データと紐付けするための作業を継続し、次年度は第6の補充フェイズを実施する。また、万葉集東歌の詠み手情報の付与方法を具体化する。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (26件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 図書 (3件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 方言安定期と方言地理学2023

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎ほか編
    • 雑誌名

      方言地理学の視界

      巻: 1 ページ: 21-34

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 言語の地理学2023

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 雑誌名

      日本地理学会編『地理学事典』丸善出版

      巻: 1 ページ: 356-357

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 可能の表現―可能形式の分布と地域差―2022

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 雑誌名

      岸江信介・中井精一編『地図で読み解く関西のことば』昭和堂

      巻: 1 ページ: 217-235

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 言語地図を読み直す2020

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 雑誌名

      日本方言研究会 方言研究支援プロジェクト

      巻: 1 ページ: 1-12

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 言語地図データベースについて2023

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      日本方言研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] GISを通して方言の分布データと言語外のデータの照合を行う2023

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      国際シンポジウム “GISを用いて言語情報と非言語情報をつなぐ”
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 狭域言語地図の詳細分布データを探索する2023

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      国立国語研究所第17回NINJALフォーラム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本語における渡来作物の方言2022

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      東京外国語大学日本研究センター対照日本語部門第36回外国語と日本語との対照言語学的研究・国立国語研究所空間接続プロジェクト共同開催ワークショップ
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 空間接続プロジェクトについて2022

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      NINJALシンポジウム2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 言語地図データベースについて2022

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      NINJALフォーラム2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 有縁化(motivation)と「世界」―方言地図にみることばと人間のせめぎ合い―2022

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      東京外国語大学NINJALユニット&語学研究所2021年度オンライン講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 同音衝突再考2022

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      「通時コーパス」シンポジウム2022
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ン系動詞否定辞の変化と補填成分―ヘン・ヒン・ヤン・ランなど―2021

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      東京外国語大学NINJALユニット&語学研究所2021年度オンライン講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Verb negatives in Kinki and Tokai area dialects of Japanese: Changes and distributions.2021

    • 著者名/発表者名
      Takuichiro Onishi
    • 学会等名
      The 18th Annual Conference of the International Association of Urban Language Studies/(第18回国際都市言語学会)中国、南京大学(オンライン)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 取立否定型動詞否定辞の変化と分布2021

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      国立国語研究所オープンハウス2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 八ヶ岳山麓における「ひっつき虫」の方言変化―動機の生起と同音回避―2021

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      日本文芸研究会令和3年度研究発表会(オンライン)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 言語地理学における語彙変化の再検討―混交・民間語源・類音牽引―2021

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      東京外国語大学大学院国際日本学研究院NINJALユニットオンライン講演会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「コンタミネーション」をめぐって2021

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      「通時コーパス」シンポジウム2021
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 言語地図を読み直し、変化を検証・抽出する2020

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      Covid-19の影響下における方言研究のありかたを模索するワークショップ
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 同音衝突と類音牽引―庄川流域における「桑の実」と「燕」の方言分布と変化―2020

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      「通時コーパス」シンポジウム2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 方言分布の基本則と分布形成2020

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 学会等名
      東京外国語大学大学院着任教員による研究会2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 方言地理学の視界2023

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 総ページ数
      400
    • 出版者
      勉誠出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 方言はなぜ存在するのか : ことばの変化と地理空間2023

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      大修館書店
    • ISBN
      9784469213959
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 方言間一致率の分布と距離図集2022

    • 著者名/発表者名
      大西拓一郎
    • 総ページ数
      189
    • 出版者
      私家版
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 国立国語研究所 言語地図データベース

    • URL

      https://www2.ninjal.ac.jp/hogen/dp/ladp/ladb_index.html

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書
  • [備考]

    • URL

      https://www2.ninjal.ac.jp/hogen/dp/ladp/ladb_index.html

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-12-25  

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