研究課題/領域番号 |
20K20512
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉田 雅巳 千葉大学, 教育学部, 教授 (80221670)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 市民社会 / オンライン講座 / ソーシャルキャピタル / ソーシャルメディア / 行政資料 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,公共資料の市民利用を促進・支援するための,サービスの在り方について調査・研究する。日本に先駆け,公官庁がオンライン講座を開設しているタイ国を調査対象とする。そして,公共資料がオンライン講座により,市民にとってどれほど身近なものとなるかについて,参加者の意見,オンライン講座の活動記録,市民のソーシャルメディアでの交流記録を収集し,ビッグデータ分析から科学的に解明する。さらに情報化時代に広がるオンライン講座の市民へのアフォーダンスを理解し,世界的視野で行政サービスの在り方について考察・提案する。
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研究成果の概要 |
コロナ禍の研究で、海外でのオンライン教育事業を対象にしているため、様々な困難が発生したが、幸い関係者の多くが情報通信メディアに精通していたため予定の研究活動を終了することができた。この間計7件の国際学術雑誌および4件の国際会議、1件の国内会議での報告を通じで、オンライン講座の特徴やその中で展開する交流の働きについての解明を公開できた。成果は大規模オンライン講座を運営するタイ国大学省とも共有され、その後大学省内で事業予算化が行われ、申請者、現地チュラロンコン大学、キングモンクット工科大学が連携協力した新規T-MOOCsコース開発が決まり、具体的な社会貢献につなげることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オンライン講座の効果については通常、参加者の個別の学習達成やそれを通して生まれる社会的効果で議論される。本研究では、講座のコンテンツや個別の学習に加えて、講座内に発生する学習コミュニティーの特徴や意義について最新の分析手法を活用して考察している。研究成果は学術データベースにインデックスされているTier 1雑誌を含む国際学術雑誌を通して広く公開されている。一方、本研究を契機として新たな講座の設置と試行が関係する行政機関と申請者により展開する社会的効果も生まれている。
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