研究課題/領域番号 |
20K20603
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
内田 裕之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40327630)
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研究分担者 |
根本 隆洋 東邦大学, 医学部, 教授 (20296693)
中島 振一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383866)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2020年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 精神病 / 精神病発症危険状態 / AMPA受容体 / PET / 統合失調症 / グルタミン酸神経系 / ARMS / グルタミン酸 / 精神病ハイリスク |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症は早期発見・早期治療により、より良い予後が達成できる。精神病発症危険状態(At Risk Mental State [ARMS])という、発病前ではあるものの今後の発病リスクの高い一群がある。ARMSのうち約30%が精神病(主に統合失調症)に移行するが、“移行者”を早期診断する方法はないため治療の遅れにつながっている。本研究では、統合失調症と関連の深いAMPA受容体をPET検査により測定し、統合失調症に移行するARMS症例、移行しないARMS症例の両者を比較し、今後の診断に役立てる。
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研究成果の概要 |
発病前ではあるものの精神病発症のリスクの高い一群が精神病発症危険状態(At Risk Mental State [ARMS])である。ARMSのうち約30%が精神病(主に統合失調症)に移行するが、“移行者”を正確に早期診断する方法はないため治療の遅れにつながり、予後の悪化につながっていた。本試験では、AMPA受容体の量と分布に基づいて精神病への移行を予測する研究の実行可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本試験では、ARMS症例におけるPET研究の実行可能性を明らかにするとともに、これまで生体脳で可視化が不可能であったAMPA受容体をARMS症例おいて世界で初めて定量した。最終結果解析が待たれるものの、本試験の結果は、ARMS症例におけるPET研究の今後の発展に寄与するだけでなく、病態生理に基づいた個別化診断・治療を行うための重要な基礎データを提供した。
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