研究課題/領域番号 |
20K20639
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 芝浦工業大学 (2023) 秋田県立大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
川島 洋人 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (60381331)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2021年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2020年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | LC/IRMS / 安定同位体 / 炭素安定同位体 / 有機溶媒 / 食品 / 安定同位体比 / 液体クロマトグラフ / 二次元LC / マルチアイソトープ |
研究開始時の研究の概要 |
近年開発された液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/IRMS)は水溶性成分の炭素安定同位体比の高精度分析を可能にした。その結果,様々な食品偽装を見分ける応用研究等が現在,海外では報告され始めている。しかし,装置の制約として,対象物質は水溶性成分に限られることや,炭素安定同位体のみを対象としていることなど,未だに多くの課題がある。本研究では,LC/IRMSの用途拡大を目的として,2次元LC/IRMSを開発し,溶離液に有機溶媒を使用することで疎水性成分を対象にし,また炭素,窒素,硫黄の安定同位体比を対象元素にする等,革命的な装置開発を目指す。
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研究成果の概要 |
2004年,湿式燃焼法を利用した水溶性成分の炭素安定同位体比の高精度分析が可能な液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/IRMS)が開発,商品化された。本研究では,LC/IRMSの装置をさらに革新的に発展させ,溶離液に有機溶媒を使用することが出来る装置開発を目的とした。結果は,1次元目カラムと2次元目カラムを組み合わせることにより,LC/IRMSにおいて複数の水溶性ビタミンの分離・分析が可能であると考えられた。有機溶媒が使用可能になることで,今まで分析が難しかった複雑な成分や幅広い分野において応用が可能になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存のLC/IRMSでは,δ13Cは二酸化炭素の状態で分析するため,炭素を含んだ有機溶媒は今まで全く使用できなかったが,2次元LC/IRMSを利用することで有機溶媒の使用が出来る可能性を示すことが出来た。一般的に,HPLCやLC/MSでは溶離液は水ではなく,有機溶媒の使用が想定されているため,多様なLCカラム(順相,逆相,イオン交換等)を選択できるようになり,疎水性の農薬類,核酸,アミノ酸,脂肪酸,ビタミン,医薬品等まで対象成分が飛躍的に広がることが予想される。
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