研究課題/領域番号 |
20K20665
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
津田 正史 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 教授 (10261322)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 磁気共鳴イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
磁気共鳴イメージング(MRI)は、脳疾患 の確定診断には欠かせないものであるが、脳神経細胞機能の変性や消失を伴うアルツハイマー型認知症(AD)のような疾患の病態診断は、現在のところで不可能である。研究代表者は、神経細胞中のミトコンド リアで起こる酸素代謝、すなわち酸素ガスを取込んで水へ変換する反応を非侵襲的かつ定量的に計測することを計画した。本研究では、酸素を直接観測する異種核MRI技術を用いて、脳内酸素代謝の非侵襲的に定量化する方法を開発する。本技術が開発できれば、新たなADの診断技術、あるいはAD治療薬の新たなスクリ ーニング法の開発に繋がるものと期待される。
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研究成果の概要 |
水の磁気共鳴核種である17Oを生体内で直接観測するMRI技術の開発として、インビトロ17O濃度定量と画像化法と、インビボでの17O濃度測定と濃度動態の画像化の検討を行った。検出コイルとして、17O/1H二重共鳴コイルの作成し、マルチボクセル17O-MRSの最適撮像条件検討を行い、17O水濃縮率と17O水信号強度には相関性があることを見出した。健常マウスとアルツハイマー型認知症モデルマウスに17O水あるいは17Oガスを投与して脳のマルチボクセルMRS撮像を実施し、17O-CSI画像のパターンや水生成量を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から脳のミトコンドリア機能を酸素代謝として可視化する基本技術につながるものと期待され、新たなADの診断技術、あるいはAD治療薬の新たなスクリーニング法の開発に繋がるものと期待され、いまだ根本的治療法のない認知症治療や研究に有用であると期待される。
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