研究課題/領域番号 |
20K20708
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
村田 和代 龍谷大学, 政策学部, 教授 (50340500)
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研究分担者 |
吉田 悦子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00240276)
大平 幸 立命館アジア太平洋大学, 言語教育センター, 講師 (80776831)
江 欣樺 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 特任研究員 (50964988)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 職場談話 / ビジネスコミュニケーション / 談話分析 / 社会言語学 / エスノグラフィー / 多文化共生 / 異文化間コミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
目的達成のために3つのプロジェクトに取り組む。 1.応募者がこれまでに収録した国内の職場談話及び関係者へのインタビューデータを整理し、コーパス化する。 2.職場談話のミスコミュニケーションの多くは社会語用論的側面に起因するという先行研究の知見に基づき、1のデータにみられる社会語用論的側面に関する言語使用を分析し、並行して応募者のこれまでの研究の知見からミスコミュニケーションが起こり得る場面を抽出する。 3.2の考察結果に基づき、雇用者(受け入れ側)と被雇用者がともに学べるような異文化間コミュニケーション能力育成のためのワークショップをデザインし実装化する。
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研究実績の概要 |
2023年度も2022年度と同様に、2か月に1度、オンラインミーティングを実施し、プロジェクトメンバーで進捗を確認しながら研究を進めた。加えて、夏期休暇中と春期休暇期間中に、メンバーの所属大学(滋賀県立大学、龍谷大学)において、メンバー全員が集まって対面で研究会を開催した。対面の研究会では、分析結果の共有や、分析の視点に関する議論を行った。 今年度は、職場で収録・整理した動画・音声の談話分析をさらに進めた。収録した動画・音声データ分析と並行して、日本の職場文化のステレオタイプを調べるために、外国人が作成したYou Tube動画を収集・分類・整理し、量的分析・質的談話分析を進めた。 談話分析の結果は、論文執筆(国際ビジネスコミュニケーション学会)と国内学会(社会言語科学会)で発表した。You Tube分析の結果は、国際学会(国際語用論学会)で発表した。さらに、2024年2月には、職場談話研究で世界的にも有名なLanguage in the Workplace Project(ニュージーランド)のリーダーであるMeredith Marra氏を招聘し、研究交流を行った。我々の研究成果の報告も含めた公開研究会・講演会を開催した。来年度まで延長が認められたため、国や地域を超えてともに働く職場のコミュニケーションの調査、収集した言語データ分析を通したさらなる研究成果の発表、一般向けワークショップのデザインに努めたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、職場で収録・整理した動画・音声の談話分析をさらに進めた。その成果を論文、学会で発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本科研期間中、コロナ禍が重なったため、来年度まで延長申請をし承認された。来年度は、研究成果発信に加えて、国や地域を超えた人々が働く職場のコミュニケーションの調査、一般向けのワークショップのデザインにも取り組みたい。
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