研究課題/領域番号 |
20K20773
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 (2021-2023) 東北大学 (2020) |
研究代表者 |
高篠 仁奈 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (80507145)
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研究分担者 |
キーニ ミナクシ 東北大学, 農学研究科, 助教 (20868517)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ジェンダー / SOGI人権 / 開発経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、萌芽段階にあるSOGI(性的指向・ジェンダーアイデンティティ)に関する人権政策・制度研究について、この分野の世界トップランナーであるオランダと、Xジェンダーの制度化が始まった南アジアの大国、インドの国際比較分析を行う。特に、制度化がXジェンダー当事者の貧困や差別の問題の緩和、人間の安全保障の実現に貢献したのかという問題に焦点を当てた調査研究を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、萌芽段階にあるSOGI(性的指向・ジェンダーアイデンティティ)に関する人権政策・制度研究について、国際比較の視点から分析を行う。特に、制度化がXジェンダー当事者の生活環境の改善や差別の問題の緩和、人間の安全保障の実現に貢献したのかという問題に焦点を当てた調査研究を行う。計画申請当初は,この分野の世界トップランナーであるオランダ、および、Xジェンダーの制度化が始まった南アジアとの比較を行う予定であったが,令和4年度まで渡航ができなかったため、研究対象地域や手法を柔軟に変更しながら調査分析を進めてきた. 令和5年度は、日本国内におけるSOGI人権問題、Xジェンダーの現状と当事者の意識に関する情報とデータ分析のとりまとめを行った。具体的な成果として、国内のSOGI人権とロールモデルに関する分析をとりまとめ、バンコクでジェンダー研究に関する国際学会で報告した。また、オランダの共同研究者と共著で執筆した、日本国内のSOGI人権保護の受容度と制度化に関する論文は国際学術誌(Equality Diversity and Inclusion An International Journal)に掲載された。さらに、国内のXジェンダーを含むマイノリティの満足度とロールモデルに関するデータ分析をとりまとめ、国際誌への投稿を準備中である。また,韓国やインドにおいて同様の調査分析を行うための研究打ち合わせやネットワーク形成を進めており,研究協力について基本的な合意を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
渡航制限に対応しながら、日本国内のXジェンダーに関する重要なテーマも取り入れて進めることで想定していなかった大きな成果が得られ、当初予定していた計画からは変更となったが、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、投稿中の、国内のSOGI人権とロールモデルに関する論文の掲載を目指す。これまでの日本国内とアジアを対象とした研究の進捗を踏まえ、令和6年度はこれまでの成果の出版、報告や今後の国際研究ネットワークの基盤形成に取り組む。
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