研究課題/領域番号 |
20K20780
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
伊藤 祐子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (60289973)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | センサリーフレンドリー / 発達障害 / 家族 / 地域 / 参加 / 発達障害児 / 社会参加 / 環境 / 作業療法 / 子ども |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害の診断名には、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(SLD)等があり、各々特徴的な症状がある一方、共通する特性として感覚の受け取り方の偏りの問題がある。発達障害児の多くに、感覚の過敏(過反応)や鈍感(低反応)が認められ、そのことが児の行動に影響を与え、しばしば不適応状態を呈する。従って、発達障害児とその家族は社会参加において多くの制限がある本研究では、発達障害児の感覚特性に配慮し、かつ家族や一般市民が共に参加できる感覚に配慮した(センサリーフレンドリー)環境づくりを試み、発達障害児の健やかな成長と家族の健康、インクルーシブ社会の実現に貢献する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、2021年度に実施した情報収集や、ネットワークの構築を背景に、実際にセンサリーフレンドリーな参加機会の開発をトライアルプロジェクトとして実施した。プロジェクトはセンサリーフレンドリーに関する講座、計画・準備・実施・振り返りから構成され、運営に携わったメンバー、開催当日の参加者に対しアンケート調査を実施した。 企画内容は、センサリーフレンドリーミニオペラであり、発達障害がある子どもとそのご家族をはじめ、地域の社会福祉協議会、子どもの居場所や子ども食堂など子どもの支援に携わる関連諸機関等の地域支援者、一般市民の皆様のご参加があり、感覚の問題があっても安心して舞台芸術に親しむ機会を提供するとともに、理念の普及を図る機会とすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス蔓延により、想定していなかった業務量となり、研究を推進するエフォートの確保が困難であった。そのため科学研究費助成事業補助事業期間を1年間延長し、研究実施計画の変更を行ったため、申請時の研究計画より進捗はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、昨年度の実践及び調査の結果を踏まえ、全国の公共文化施設への調査を実施する。また、2024年度開催の国際学会(アジア太平洋作業療法学会)にて成果報告できるよう、ワークショップの実施計画書を提出する。また、昨年度に続き、2023年度もセンサリーフレンドリーな参加機会の開発を実践する。それらの成果を学会にて発表するとともに、論文化を検討する。
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