研究課題/領域番号 |
20K20796
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
伊藤 崇 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20360878)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 電子デバイス / 電子マネー / デジタルテクノロジー / 家庭 / 子ども / 日常生活 / 観察法 / デジタルデバイス / アクターネットワークセオリー / 文化歴史的アプローチ |
研究開始時の研究の概要 |
私達の社会は現実空間とサイバー空間とが融合した超スマート社会へと移行しつつある。幼児期の子どもの成長発達はこのような社会変化の影響をどのように受けるのか? 本研究はこのような問いに対し,電子マネーを取り上げる。金銭に関する子どもの認識については従来から研究されてきたが,電子マネーについては知見がほぼない。そこで本研究では,電子マネーを含む様々なデジタルデバイスが幼児の日常生活にどのように埋め込まれているのかについて,自然観察を通してその実態を解明する。 また,デジタルデバイスを媒介して生まれる子どもの行為主体性に関する概念的検討を,社会学的・心理学的立場から検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,4~10歳の子どもが日常生活でどのようなデジタルテクノロジーをどのように使用しているのかについて,家庭内で撮影された映像に基づいた観察を通して具体的に明らかにしようとした。30家庭の映像が収集され,詳細な行動観察が実施された。その結果,従来は必ずしも明らかになっていなかった幼児・児童によるデジタルテクノロジーへの関与形態が具体的に示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来,デジタルテクノロジーと子どもの関係は,前者が後者に何らかの影響を与えるかどうかという観点から検討されてきた。例えば,スマホの使用時間が勉強時間や睡眠に与える影響などが注目されてきた。しかし,現代社会は多様なテクノロジーに支えられて機能しているため,子どももまたデジタルとリアルのハイブリッドな存在として理解できる。本研究はそうした存在としての子どもを具体的に記述した先駆的な取組みだと言える。
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