研究課題/領域番号 |
20K20805
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
米田 宏樹 筑波大学, 人間系, 准教授 (50292462)
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研究分担者 |
野呂 文行 筑波大学, 人間系, 教授 (30272149)
岡崎 慎治 筑波大学, 人間系, 准教授 (40334023)
三盃 亜美 筑波大学, 人間系, 助教 (60730281)
熊谷 恵子 筑波大学, 人間系, 教授 (10272147)
宮本 昌子 筑波大学, 人間系, 教授 (70412327)
柘植 雅義 筑波大学, 人間系, 教授 (20271497)
小島 道生 筑波大学, 人間系, 准教授 (50362827)
区 潔萍 関西外国語大学, 外国語学部, 助教 (80963123)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 特別支援教育担当教員研修システム / オンライン研修 / 通級による指導 / インクルーシブ学校 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小中高等学校等通常の学校における「通級による指導」担当教員の「現職教員養成研修システム」を探索的に構築することを目的とした事業試行型探索的研究である。 本研究は、通級担当教員の(1)講義・演習を形式を組み合わせた専門性向上研修の探索的実施と(2)研修参加者への指導実践OJT研修によるアフターケア・サポートの探索的実施による研修システム試行を3年間実施する。
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研究成果の概要 |
小中高校の特別支援教育担当教員に①オンデマンド講義研修と②OJT事例検討からなるオンライン研修を試行した。前年度の受講生が事例検討に助言・コメントするメンター方式も採用した。研究成果として、以下の3点が示唆された。 ①講義研修で抱いた疑問は、探索的教育実践によって主体的に解決されるように支援することが重要。②事例検討では「教員の相互支援機能」(指導経験の共有と指導方法・教材の提案、共感的理解によるモチベーションの維持・高揚)と「大学教員等の専門的助言機能」(理論に基づく指導の見通しを提供すること)が重要。③情報交換の場の設定が教員の意欲と主観的研修成果の向上をもたらしたこと。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小中高等学校の特別支援教育担当者は、校内で1名である場合も多く、一定の地域規模での研修体制を整備し、学校を越えた同僚関係を構築することの重要性が示唆された。最新かつ必要な知識を伝達する講義型研修と教員自らが主体的に取り組む担当児の事例検討との両輪での研修システムが提案された。教員が講義から知識を得たうえで抱く疑問や課題は、講義ではなく試行的実践と意見交換で解消されるものであること、大学教員等の専門家の関与は理論的視点から必要であるが、適切な経験と研修を積んだ教員・指導主事もその役割を担いうることが示めされた点も、今後の特別支援教育担当教員の育成・研修のシステムを考えるうえで意義がある。
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