研究課題/領域番号 |
20K20807
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 (2021-2022) 群馬大学 (2020) |
研究代表者 |
裴 虹 筑波大学, 人間系, 研究員 (70633915)
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研究分担者 |
任 龍在 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (10614604)
米田 宏樹 筑波大学, 人間系, 准教授 (50292462)
三盃 亜美 筑波大学, 人間系, 助教 (60730281)
園山 繁樹 島根県立大学, 人間文化学部, 教授 (90226720)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 外国人児童生徒 / 特別ニーズ教育 / 発達障害 / 発達障害スクリーニング / 学習面支援 / 行動面支援 / スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
日本在住の外国人児童生徒の支援に関して、(1)その実態と効果的な支援方法、(2)低い日本語力が原因と思われる困難さと発達障害との鑑別法に関する知見はほとんど得られていない。本研究では、外国人児童生徒を対象とする発達障害スクリーニングに有用な指標を特定したうえ、外国人児童生徒対象の発達障害スクリーニング・チェックリストを開発し、その開発したチェックリストを活用した支援の有効性を検討することを目的とする。既存の発達障害チェックリストの適用可用性と限界を明らかにし、発達障害スクリーニングに有用な指標を特定する本研究のアイディアはきわめて斬新である。
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研究成果の概要 |
日本在住の外国人児童生徒の支援に関して、実態と効果的な支援方法、移住に伴う変化が原因と思われる困難さと発達障害との鑑別法に関する知見はほとんど得られていないなど課題を解決するために3つの研究を行った。第一に、外国人児童生徒を対象とする発達障害スクリーニングに有用な指標を特定した。第二に、外国人児童生徒対象の発達障害スクリーニング・チェックリストを開発した。第三に、開発したチェックリストを活用した支援の有効性を検討した。これらの結果から、既存の発達障害チェックリストの適用可用性と限界を明らかにすることで、移住に伴う変化によって生じた困難さと、発達障害の特性を区別・判断する指標が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国人児童生徒に対して本邦の既存の発達障害スクリーニングは外国人児童生徒を適用対象に含めておらず、発達障害の発見が難しく、発達障害の特性に応じた十分な支援を受けられていない状況がある。その背景として、外国人児童生徒が示す、移住に伴う変化によって生じた困難さと、発達障害の特性は類似する面が多く、「発達障害の疑い」とされる恐れがある。本研究は既存の発達障害チェックリストの適用可用性と限界を明らかにすることで、移住に伴う変化によって生じた困難さと、発達障害の特性を区別・判断する指標が得られ、日本在住の外国人幼児児童生徒に対する特別支援教育の発展・促進に貢献出来るという点で教育的・社会的意義があった。
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