研究課題/領域番号 |
20K20834
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
米沢 崇 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20569222)
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研究分担者 |
中井 悠加 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (40710736)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 学校組織 / 教員 / チーム / チームワーク / チームワークプロセス / チームワーク能力 / チームワークに必要なKSAs / 教員の協働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学校組織及び教員を対象とした量的・質的研究を通じて、1)学校組織(教員集団)におけるチームワーク及び教員個人のチームワーク能力に及ぼす影響要因、2)チームワークとチームワーク能力の相互作用の内実、3)その相互作用がアウトカムに及ぼす影響について明らかにすることを目的とする。 本研究で得られた知見は、学校組織が目的や目標を達成し成果をあげるために、優れたチームを構築し、効果的なチームワークを実行することへの示唆を提供することができる。
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研究実績の概要 |
3年目である2022年度は、海外の先行研究の動向を踏まえつつ、日本における教員のチーム・チームワークに関する概念の整理と再定義を行い、日本における教員のチーム・チームワークに関する研究の成果と課題について論文として発表した。 さらに、これまでに整理した理論的な枠組み(教員のチームのインプット-プロセス-アウトカムモデル(Somech et al. 2007)及び教員の専門的学習活動モデル(Beverborg et al. 2015; Geijsel et al. 2009; Runhaar et al. 2010; Thoonen et al. 2011))を踏まえ、下記の量的研究と質的研究の計画・準備を行った。 ①1つの目の量的研究では、校長の指導的リーダーシップ、学校の共有型リーダシップ、チームワーク効力感とチームワークプロセス(タスクの相互依存,ゴールの相互依存)との関連、チームワークプロセスと教員の自己効力感、専門的学習活動との関連について検討する質問紙調査を計画・準備した。 ②2つの目の量的研究では、教員のチーム・チームワークの個人的側面である教師のチームワーク能力(KSAs)、チームワーク効力感と組織的側面であるチームワークプロセスとの関連について検討する質問紙調査を計画・準備した。 ③質的研究では、2022年度よりPBL(Project Based Learning)に取り組む広島県内の中学校1校、小学校2校と研究協力を結び、PBLを組織的に行う上での支援を行った。さらに、組織的活動に取り組む上での教員のチームのチームワークプロセスや校長・ミドルリーダーのリーダーシップについて質的に明らかにするインタビュー調査を計画・準備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は、これまでの研究成果を踏まえ、量的研究・質的研究の計画・準備を行った。しかし、量的研究では、海外で発表された研究の尺度を利用したため、利用許諾作業や翻訳作業に多くの時間を割くことになったため、年度内に調査を実施することができなかった。さらに、質的研究では、新型コロナウイルス感染症の影響で、広島県内の中学校1校、小学校2校との研究協力とインタビュー調査の計画・準備しか行うことができなかった。 以上のことから、本研究の目的の達成に向けて「遅れている」と判断した。そのため、研究期間を延長することとした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究計画の遅れを取り戻すため、上記の量的・質的調査を早期に実施する。その際、調査会社によるモニター調査(オンライン調査)を活用し、量的調査研究を推進する予定である。質的研究も協力校に早期にインタビュー調査を依頼する。
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