研究課題/領域番号 |
20K20840
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 (2022) 常磐大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
大高 泉 筑波大学, 人間系(名誉教授), 名誉教授 (70176907)
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研究分担者 |
石崎 友規 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (60747020)
柿澤 敏文 筑波大学, 人間系, 教授 (80211837)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 視覚障害生徒 / 視覚特別支援学校 / 理科授業 / 全国盲学校実態調査 / 自作教材開発 / 日本視覚障害理科教育研究会 / 読み書き能力 / ICTツール / 全国盲学校実態調査データ / 自作教材 / 教材 / 特別支援教育 / 視覚障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は2つの柱からなっている。第一に、世界的に最も進んでいるといわれている日本の視覚障害生徒に対する理科授業の実践(教師の言語的説明と独自の教材との関連等々)を分析し、視覚情報を遮断されている視覚障害生徒を対象にした固有で優れた理科教授・学習ストラテジーを理論化・系統化すること。第二に、視覚障害生徒への理科授業における上記の教材や言語的説明の在り方は、視覚情報偏重と見なされる健常生徒対象の一般の理科授業を革新する知見を提供できると期待される。
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研究成果の概要 |
・全国視覚特別支援学校67校の児童生徒に対して質問紙調査を実施し、文字使用者、そのうちの点字使用者、普通文字使用者、点字と普通文字併用者の割合を明らかにし、2015年調査結果と比較して、その傾向を明らかにした。 ・アメリカやドイツの海外の視覚障害生徒への理科教育の動向の一端を探った。 ・視覚障害教育における理科教育の授業実践研究を進め、視覚障害のある生徒自身が観察や実験を通して理解を深められるよう、「ブタの臓器を用いた観察」、「タブレット等のICT機器を活用した指導」等、授業で活用する教材を自作したり、指導法を改良した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に、全国視覚特別支援学校67校の児童生徒に対して質問紙調査を実施し、文字使用者、そのうち点字使用者、普通文字使用者、点字と普通文字併用者の割合を明らかにし、2015年調査結果と比較して、その傾向を明らかにした点は今後の視覚障害教育における文字使用の教育の在り方を検討する基礎的基本的データを提供しうること。第二に、欧米の視覚障害者に対する理科教育の動向は日本の視覚特別支援理科教育の在り方を相対化するにあたって基礎的知見を提供すること。第三に、視覚障害生徒用に開発した多くのユニークな教材は、広く国内外の視覚特別支援理科教育の発展・充実に寄与しうること。
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