研究課題/領域番号 |
20K20864
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
冨永 恵子 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (60256196)
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研究分担者 |
岡村 均 京都大学, 医学研究科, 研究員 (60158813)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 概日リズム / 睡眠覚醒リズム / 体内時計 / マーモセット / 昼行性霊長類 / 脳波 / ケモカイン |
研究開始時の研究の概要 |
小型昼行性霊長類であるマーモセットを用いた生体リズム測定系の確立をめざす。照度、日長を調節できる恒常環境室にて飼育し、長期間の行動モニターが可能なウェアラブルセンサーにより、行動リズムを安定して測定できる実験系を確立する。さらにこの測定系を用いて、霊長類特異的な同調因子である社会性因子について検証し、霊長類概日リズムシステムの分子メカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
ヒトの体内時計のしくみや破綻の理解につなげるために、ヒトと同様の昼行性動物を用いた生体リズム解析系の確立が求められてきた。本研究では、小型昼行性霊長類コモンマーモセットの生体リズムを長期間に亘り安定して計測できる実験系を確立した。この実験系により、コモンマーモセットの行動、体温、睡眠覚醒リズムはいずれもヒトにきわめて類似した特徴を示すことが分かった。今後、本実験系により昼行性霊長類の体内時計システムの理解が進むだけでなく、ヒトの生体リズム疾患のモデル系開発やその予防法・治療法の探索へと応用されることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で確立した、ヒトの生体リズムにきわめて類似した特徴を示す昼行性霊長類マーモセットの生体リズム解析系は、ヒトでは実施が困難な実験へと応用可能である。生体リズム障害モデルの確立、生体リズム障害の発症機構解明、さらにその治療法・予防法の探索、などを分子レベルで検討する研究へと発展が期待される。本実験系は、ヒトの生体リズム障害の機構解明に多くの手がかりを提供できると期待され、その社会的・医学的意義はきわめて大きい。
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