研究課題/領域番号 |
20K20873
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
林 勇吾 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (60437085)
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研究分担者 |
田村 昌彦 立命館大学, 立命館グローバル・イノベーション研究機構, 研究員 (90732793)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 小集団 / オンライン実験 / 心理学実験 / グループダイナミックス / エージェント / インタラクション / 意思決定 / 問題解決 / 協同問題解決 / コミュニケーション / 集団 |
研究開始時の研究の概要 |
社会心理学の集団研究では,いくつかのレベルで発生するコンフリクトが課題パフォーマンスに影響する明らかにされている.本研究では,これまでの先行研究のレビューを行い,小集団による知識創造のためのインタラクションのメカニズムの解明に向けて次の点を目的として検討していく.(1)小集団におけるインタラクション要因を検討するための実験環境を構築すること,(2)知識創造に関わるインタラクションの要因を実験とシミュレーションにより解明すること.
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研究実績の概要 |
2022年度は,当初の予定通りに本システムを用いた実験を通じてデータ収集を行った.ここでは,複数によるオンラインチャットによる意思決定場面において,どのようなインタラクションの要因がパフォーマンスに影響するのかを検討した.具体的には,オンライン上で小集団で意思決定を行うオンラインチャット場面を独自に開発し,約500人の実験参加者を対象にした大規模オンライン実験を実施した.実験では,複数の会話エージェントを用いて,議論の内容を操作して,グループメンバーの議論の内容に応じて意思決定の判断がどのように変化するのか検討した.実験の結果,グループメンバーの発言内容に応じて議論でアンカリング効果が生じていることが明らかになった.ここで得られた成果は,論文にまとめ,海外の査読付きの学術雑誌に投稿を行った.但し,論文の投稿が年度末に遅れてしまったため,年度内に論文の査読結果を得ることができなかった.また,論文をまとめる過程で追加実験により新たに検討すべき要因も明らかになった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
小集団によるオンラインチャットが可能な実験システムを開発し,実験を実施した.実験を通じて,新たに検討すべき要因が明らかになり,引き続き実験を行う必要が生じた.また,一部の研究成果は,海外の査読付き学術雑誌論文に投稿を行い,現在は査読中である.
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今後の研究の推進方策 |
補助事業期間の延長を行い,2023年度中に(1)追加実験の実施と(2)査読論文の修正を行い年度内の採録を目指す.また,(1)で予定している追加実験についても,結果次第で論文化も行っていく予定である.
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