研究課題/領域番号 |
20K20875
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 (2021-2022) 総合地球環境学研究所 (2020) |
研究代表者 |
松本 卓也 信州大学, 学術研究院理学系, 助教 (60827137)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 非接触バイタル計測 / ミリ波レーダ / チンパンジー / ウマ / 心拍 / 呼吸 / ストレス / 心拍数 / 呼吸数 / 社会 / 移出入 / 父系 / 保全 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、野生チンパンジーの心拍数および呼吸数を遠隔から非侵襲的に測定することによって、生理活性物質の測定や自己指向性行動などの従来のストレス指標だけでは検証できない、チンパンジーの社会におけるストレッサーを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、新型コロナウィルスの世界的流行でチンパンジーの計測が思うように実現できないなか、まず屋外で飼育されているウマの呼吸数をミリ波レーダを用いて非接触で計測した。四足で立っている状態の動物の呼吸数を遠隔から計測できたことは世界初の成果である。本研究成果はJournal of Veterinary Medical Scienceに掲載された。また、飼育下のチンパンジーの心拍数をミリ波レーダを用いて非接触で計測することに成功した。その成果を投稿論文としてまとめている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレス社会と言われる現代社会において、外界からの心理的な刺激(ストレッサー)に起因する疾病が社会問題となっている。そのため、ヒトの心理状態を評価するための、心拍数・呼吸数などの指標が検討されてきた。一方、ヒト以外の動物において生理反応を知るには接触式の機器を装着することが必要であり、特に野外動物や機器の装着が難しい飼育下動物の生理反応に関する知見は比較的乏しい状況であった。本研究は、チンパンジーの心拍数を遠隔から計測し、生理活性物質の測定や自己指向性行動などの従来のストレス指標だけでは検証できない、チンパンジーの社会におけるストレッサーを明らかにする端緒を開いた先駆的研究と位置付けられる。
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