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人工知能技術を用いた心理療法のデータ知識循環システム構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K20876
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分10:心理学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

伊藤 正哉  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 部長 (20510382)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード心理療法 / 構造化知識 / オントロジー工学 / 認知行動療法 / センシング / 人工知能 / 計算機 / オントロジー / ウェアラブルデバイス / 自然言語処理 / 暗黙知 / 自然言語 / データ拡張 / 機械学習 / マルチモーダル / エキスパート駆動型
研究開始時の研究の概要

人工知能技術やデータサイエンスの飛躍的向上によって、大量のデータを取得し、それらを同時に解析することが可能になりつつある。 心理療法においては、姿勢・音声・表情・生体情報(心拍、呼気等)・相互作用(返答のタ イミング)など様々な情報が含まれる。オントロジーによる心理療法の構造化知識を活用することで、意味のある枠組みにおいてビッグデータの取得が実現できると期待される。本研究では、データ駆動型AIとエキスパート型のAIを組み合わせる ことで、心理療法中に測定されうる”意味のある”あらゆる側面をセンシングし、アウト カム評価への解析を実現するための手法を開発することに挑戦する。

研究成果の概要

本研究が想定する最終目標は、データ駆動型とエキスパート型の人工知能技術を組み合わせることで、心理療法内外のあらゆる“意味のある”情報をセンシングし、ビッグデータを取得し、解析可能とするデータ知識循環を実現することにあった。うつ病や不安症に対する認知行動療法の統一 プロトコル(UP)の構造化知識の構築を推し進めた。また、UPにおける暗黙知を明示化し、それを構造化知識に追加するために、認知行動療法センターで実施されているUPのスーパービジョンにおける議論を質問と回答のQA形式で書き出し、データベースとして集積し続けた。さらに、構造化知識にリンク可能なセンシングデータについても検討を進めた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、心理療法の内外で起こる事象を系統的に収集し、その枠組のもとで大量にデータを収集し、人工知能等の解析に活用できるための、構造化された知識の表現や、データのセンシングの手法を検討することであった。本研究を通して、計算機が理解できるかたちでの表現形式に近いかたちの構造化知識として、うつ病や不安症への認知行動療法の実施手順を記述してきた。また、テキストなどでは現れない熟練セラピストの暗黙知を明示化する仕組みとして、臨床指導の中で出てくる知識をQ&A方式で蓄積してきた。Q&A方式で記述することにより、将来的に大量の心理療法に関連する知識が検索のし易いかたちで保存する手法の開発に繋げられた。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] デジタル-人間融合による精神の超高精細ケア:人工知能技術による心理療法の革新へ2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤正哉、西村拓一、竹林由武、樫原潤、村中誠司、古徳純一、菅原大地、国里愛彦、重枝裕子、大井 瞳、豊田彩花、杉田創、矢部魁―、辻拓真、押山千秋、青木俊太郎、二瓶正登、西村悟史、中島俊
    • 雑誌名

      医療の広場

      巻: in press

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 認知行動療法と臨床査定で取得される多種データへの人工知能技術の適用-精神状態の識別及び治療アウトカムの予測-2022

    • 著者名/発表者名
      重枝裕子, 西村拓一, 竹林由武, 樫原 潤, 村中誠司, 中島 俊, 青木俊太郎, 押山千秋, 国里愛彦, 菅原大地, 辻 拓将, 古徳純一, 大井 瞳, 矢部魁一, 杉田 創, 加藤典子, 伊藤正哉
    • 学会等名
      電子情報通信学会 人工知能と知識処理研究会 「コンテキストを意識した知識の利用」および一般 ,2022/12/21,福岡,口頭.
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] デジタル-人間融合による精神の超高精細ケア:多種・多量・精密データ戦略の構築2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤正哉・西村拓一・中島俊・竹林由武・古徳純一・村中誠司・樫原潤・国里愛彦・菅原大地
    • 学会等名
      2022年度人工知能学会全国大会(第36回),京都,20220617,口頭.
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 精神の超高精細ケアにおける知識構造化12022

    • 著者名/発表者名
      押山千秋・重枝裕子・豊田彩花・加藤典子・伊藤正哉・西村拓一
    • 学会等名
      第22回日本認知療法・認知行動療法学会,20221111-13,東京,ポスター発表.
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 精神の超高精細ケアにおける知識構造化22022

    • 著者名/発表者名
      重枝裕子・押山千秋・豊田彩花・加藤典子・西村拓一・伊藤正哉
    • 学会等名
      第22回日本認知療法・認知行動療法学会,20221111-13,東京,ポスター発表.
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] うつ病や不安症に対する認知行動療法の知識構造化の試み2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤正哉
    • 学会等名
      第54回セマンティックウェブとオントロジー研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 感情制御ハンドブック2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤正哉
    • 総ページ数
      432
    • 出版者
      精神病理と感情調整
    • ISBN
      9784762831829
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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