研究課題/領域番号 |
20K20943
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2021-2022) 名古屋大学 (2020) |
研究代表者 |
今田 晋亮 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40547965)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 太陽 / プラズマ / 太陽風 / 太陽フレア / 太陽周期活動 / 磁場 / 太陽地球環境 / 暗い若い太陽のパラドックス / 太陽圏 / フレア / 生命誕生 |
研究開始時の研究の概要 |
地球に生命が誕生したとされる35億年前、標準モデルによると太陽は現在よりも暗く、地球は全球凍結の状態にあり、生命が誕生する事が難しい状態にあったと考えられている。昔の太陽が暗いと考えられている理由は初期太陽における核融合反応が活発で無いと考えられているためであり、当時太陽は現在の明るさの75%程度しかないと考えられている。この問題は太陽と地球環境の関係に関する最大の未解決問題のひとつである。本研究課題では、これまでとは全く違う、「昔の太陽は実は暗くなかった」可能性について、太陽地球環境・天文学の立場から検討する。
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研究成果の概要 |
地球に生命が誕生したとされる35億年前、太陽は現在よりも暗く、地球は全球凍結の状態にあり、生命が誕生する事が難しい状態にあったと考えられている。昔の太陽が暗い理由は初期太陽における核融合反応が活発で無いと考えられているためであり、当時太陽は現在の明るさの75%程度しかないと考えられている。これまで、このパラドックスの解決策として、いくつかの説が検討されてきた。温室効果ガスによる影響が主に検討されてきたが、説明できない現象も多く未だ解決に至っていない。本研究課題では、これまでとは全く違う、「昔の太陽は実は暗くなかった」可能性について、太陽地球環境・天文学の立場から検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究計画は「太陽系と生命はどのように生まれて来たのかの解明」に直接答えを与えうるものであり、宇宙科学分野全体に与える意義は大きい。さらに、もし初期太陽が今より数%重かった場合、太陽系の惑星形成、地球以外の惑星大気の進化等、周辺の分野に多大な影響を及ぼしうる。それぞれの分野で確立されている観測事実や理論モデルと重たい初期太陽は矛盾しうる。逆に、これまで初期太陽が現在の太陽と変わらないものを想定していたために、説明できなかった現象が説明できる可能性もあり「The Faint Young Sun Paradox」の天文学的なアプローチは周辺分野への波及効果は大きい。
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