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がん微小環境をターゲットとするマイクロパーティクルを用いた新規がん治療法への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 20K20965
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分18:材料力学、生産工学、設計工学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

中島 雄太  熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (70574341)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワードがん治療 / マイクロパーティクル / 免疫応答 / マクロファージ / 微粒子 / サイトカイン / 生分解性材料 / がん微小環境
研究開始時の研究の概要

本研究では、がん微小環境の維持に大きく寄与するマクロファージの失われた機能をマイクロパーティクルによって再起させることで、がんを治療する技術の実現に挑戦する。マクロファージはがん細胞に教育され、サイトカイン産生を調整することでがんの増殖や肥大化を助長することが知られている。本研究では、パーティクルを貪食させることによってサイトカインの産生を制御し、がん組織を内部から攻撃して治療する手法を提案する。本研究で構築する技術は、体内に存在する自己のマクロファージを使ったがん治療法である。がんを自分の免疫で治療することができれば、生体の損傷や副作用などのリスクがないがん治療法となる。

研究成果の概要

本研究では、がんの新しい治療法を開発することを目的とし、がん組織の中に大量に存在する免疫細胞に微粒子を与えることによって強制的に免疫応答を生じさせ、がん組織内部から治療する方法を考案した。マウスの免疫細胞に対して微粒子を投与したところ、炎症反応が活性化する微粒子サイズがあることを明らかにした。この微粒子を免疫細胞に投与し、炎症反応により産生された物質を含む培養上清を回収してがん細胞に投与した。その結果、がん細胞に傷害を与えることを実証し、がんの新しい治療法につながることを示唆した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫細胞を用いてがんを弱体化あるいは消滅させることができれば、既存のがん治療法に比べて生体の損傷や医療被曝などの患者や生体の負担が少ない治療法となり、大きな社会的意義を持つ。また、本成果は、既存の治療法と組み合わせることによっても効果を発揮できるため、がん患者の死亡率減少に貢献できる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] マイクロプラスチックが免疫細胞に与える毒性の評価2022

    • 著者名/発表者名
      瀧上斗誠、長野雅也、西東洋一、藤原章雄、中西義孝、中島雄太
    • 学会等名
      第32回バイオフロンティア講演会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] PMMA粒子を貪食したマクロファージの生存・応答評価及びがん細胞への影響2021

    • 著者名/発表者名
      瀧上斗誠、長野雅也、西東洋一、藤原章雄、中西義孝、中島雄太
    • 学会等名
      第44回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2023-01-30  

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