研究課題/領域番号 |
20K21017
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
谷口 守 筑波大学, システム情報系, 教授 (00212043)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | サイバー空間 / ハイブリッドシティ / 見えない都市 / コロナ / 感情 / 実空間 / ワークプレイス・マネジメント / 見える化 / DX(デジタル・トランスフォーメーション) |
研究開始時の研究の概要 |
本申請ではリモート化の進展による一方的な都市活動のサイバー化の実態を客観的に踏まえ、実空間とサイバー空間のバランスある発展を実現していくための道筋を提示する。その達成のために、ツイート内容に関する大規模な統計分析や、コロナ下でのリモート化推移に関する実態調査を重ね、両空間の長所をあわせもつハイブリッドシティの見える化を検討する。そのためには両空間の潜在連携ポテンシャルを定量的に明らかにし、どのような方策が有効かを具体的に検討する。あわせてその実装を促進する「化学反応」を起こすための様々なエモーショナルな「仕掛け」に言及する。
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研究成果の概要 |
オンライン利用を通じた「サイバー空間」と「実空間」の両空間を、COVID-19感染拡大後の新しい時代に向け、如何に調和・活性化させていくかを多様な視点から検討を加えた。最終的に、インビジブルなサイバー空間と実空間を高質に融合するうえで、ワークプレイスマネジメント(WM)という概念を新たに提示した。分析においては世代差に基づく価値観の違いにも配慮し、各個人の意識(エモーション)の違いが及ぼす影響も配慮している。活動を巡る格差は両空間においてむしろ拡大しており、多様化する個人に応じた政策対応が必要であることをはじめて個別具体に示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の実施期間はCOVID-19の感染拡大期間に重なり、はからずも実空間からサイバー空間への社会的転換を直接計測することができた。この情報は記録というだけでも大きな社会的意義を有する。あわせて価値観の多様化を踏まえた検討、転居や地方移住などの実空間での変質を透視図法的に重ね合わせることにより、今後多大な発展が期待される「リアル」「サイバー」研究の基盤となる学術論文を複数公表することができた。
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