研究課題/領域番号 |
20K21056
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平山 修久 名古屋大学, 減災連携研究センター, 准教授 (00399619)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 人口減少社会 / 水道システム / 地域消防力 / 分野横断 / 連携 / 土木環境システム / 防災工学 / 消防水利 / 人口減少 / 消防力 |
研究開始時の研究の概要 |
55年前に勧告された消防水利の基準により、消火栓が設置されている水道管についてはその更新時に減径することができない。一方で、水道管網の更新時に消防水利を考慮しない場合には、水道管の減径が可能である。すなわち、人口減少社会に向けた管路減径と地域の消防水利とはトレードオフにあるといえる。本研究では、消防活動に必要な給水応力を確保しつつ、地域の安全安心を担保することを前提として、将来の人口減少社会に向けた実践的な消防水利の考え方について、水道分野と消防分野との分野横断的な検討を行う。分野横断的かつ産官学連携での地域消防力確保により、安全・安心な地域社会創生に資するところに挑戦的研究要素がある。
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研究成果の概要 |
水道管路の減径に伴う消防水利への影響に関する数値解析的検討として,離散的被害推定手法を用いて水道管路被害を推定し,管網解析より,消防水利機能の評価する数値解析モデルを構築した。近年の建物火災に対する消防水利に関する分析を行った。建物火災に対する消防水利は消火栓に依存していることを示しえた。建物火災1件当たりの放水量と焼損面積,放水時間との関連性について検討した。 水道分野と消防分野における産官学が分野横断的に、将来の地域の消防力について議論するための「場」を創出した。分野横断的かつ産官学連携で,将来の地域消防力を確保し,安全・安心な地域社会の創造に取り組むことが重要であることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,人口減少社会に向けた水道管路の減径と地域の消防水利とはトレードオフ関係があり,地域の消防力確保においては,水道分野と消防分野での連携技法が必要不可欠であることを指摘した。すなわち,既往の検討においては,水道分野、消防分野でのそれぞれの検討にとどまるものであったが、本申請研究成果により、将来の地域の消防力を担保し、安全・安心な社会の創生のため,今後,これらの学問分野の連携を図り、地域主体での分野横断的かつ産官学連携の取り組みに資するものである。
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