研究課題/領域番号 |
20K21124
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
安井 隆雄 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (00630584)
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研究分担者 |
夏目 敦至 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (30362255)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ナノワイヤ / エクソソーム / 抗原提示細胞 / 細胞外小胞 / T細胞 / 腫瘍傷害性 / 人工リンパ節 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、網羅的に細胞外小胞を捕捉する場を用いて、免疫細胞が体外で学習する場を創出ことで、いわゆる「人工リンパ節」という概念を創造するという点に集約される。本提案の達成により期待される社会に与えるインパクト・貢献は、身体的・精神的な負荷が低い尿を使った、脳腫瘍のリキッドバイオプシーや術後の再発モニタリングだけでなく、当該細胞外小胞を使った免疫細胞の活性化の場の創出と新たな治療法を提供し、エクソソームとナノワイヤに基づいた脳腫瘍の診断から治療に至る一気通貫の研究を世界に先駆けて実現する点にある。
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研究成果の概要 |
本課題においては、腫瘍由来エクソソームを効率よく捕捉し、かつ免疫細胞の培養可能なナノワイヤ空間(人工リンパ節)を開発すべく、以下の(1)~(5)の研究成果を得た。(1)脳腫瘍患者の尿中miRNA群に脳腫瘍特異的な核酸情報があることの確認した。(2)オボアルブミン抗原を強制発現させたC57BL/6マウス膠芽腫細胞株を培養した。(3)得られた培養液に含まれるエクソソームをナノワイヤ上に捕捉した。(4)OVA特異的受容体を持つC57BL/6マウス由来の免疫細胞のナノワイヤ上で培養した。(5)ナノワイヤ上での培養によってエクソソームを取り込む免疫細胞の抗原提示能を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本提案の達成により期待される社会に与えるインパクト・貢献は、身体的・精神的な負荷が低い尿を使った、脳腫瘍のリキッドバイオプシーや術後の再発モニタリングだけでなく、当該エクソソームを使った免疫細胞の活性化の場の創出と新たな治療法を提供し、エクソソームとナノワイヤに基づいた脳腫瘍の診断から治療に至る一気通貫の研究を世界に先駆けて実現する点にある。さらに、本課題が対象とする脳腫瘍に対する「早期検知」や「再発検査」、「治す医療」に加え、社会的要請の多い「健康寿命の延伸」の視点を加えた研究展開も展望できる。
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