研究課題/領域番号 |
20K21145
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分29:応用物理物性およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 暢伴 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (50452404)
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研究分担者 |
菅 恵嗣 東北大学, 工学研究科, 准教授 (00709800)
渡邉 望美 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (40892683)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 圧電体共振法 / 抵抗スペクトロスコピー / 表面増強ラマン散乱 / ナノ粒子 / 超音波計測 / Au / 金属ナノ粒子 / スパッタリング |
研究開始時の研究の概要 |
表面増強ラマン散乱を用いた分子検出においては、測定に使用する金属ナノ粒子の間隔をナノメートルオーダーで調整することで、検出感度の向上および、大きさによる分子選択を実現することができると考えられる。本研究では圧電体共振法という独自に開発した技術を用いて粒子間距離をナノメートルオーダーで変化させたナノ粒子を作製し、この粒子を用いることで、表面増強ラマン散乱を使った分子検出において高感度化および分子選択を実現できるかどうか検証する。
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研究成果の概要 |
圧電体共振法と呼ばれる研究代表者らが独自に開発した手法を用いて、これまでにない分子選択性を有するラマン散乱用金属ナノ粒子の開発に取り組んだ。基板上にナノメートルオーダーの間隔で並べられた金属ナノ粒子を作製し、粒子間隔を適切に調整することで特定の大きさの分子を検出できる技術を開発することをめざして実験とシミュレーションを行った結果、開発したナノ粒子を用いることで分子を大きさによって選別可能であることを示唆する成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療診断などでは、異なる分子が含まれる溶液から特定の分子を検出する技術が必要となることがある。従来の分子検出では分子間の親和性や分子の光学的性質の違いを利用して分子を同定していたが、本研究では、分子を大きさによって選別するという、これまでになかった技術の開発に取り組んだ。結果として、大きさにもとづく分子選択が実現可能であるとする成果が得られた。この成果は、分子科学や生命科学の進展に寄与するものと期待される。
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