研究課題/領域番号 |
20K21154
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分30:応用物理工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 浩之 大阪大学, 大学院工学研究科, 講師 (80550045)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 液晶 / 結晶化 / 配向 / トポロジカル欠陥 / パターン配向 / 配向制御 |
研究開始時の研究の概要 |
生活を支える半導体から医薬品まで、結晶性材料は社会の様々な場所で用いられており、高品質な結晶を作製する方法を見出すことは重要です。溶液成長法は重要な結晶成長法の一つであり、成長条件の工夫によって技術が発展してきましたが、これまでの結晶成長では、用いられる溶媒は等方的なものがほとんどでした。本研究では、液晶が分子の配向秩序と流動性を兼ね備えた物質であることに着目し、液状でありながら構造をもつ「構造化溶媒」としての液晶の性質を探索します。
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研究成果の概要 |
結晶は社会の様々な場所で用いられており、高品質な結晶や結晶化し難い結晶を作製する方法を見出すことは重要である。本研究では、液晶性をもつ流体において物質を結晶化させることで、等方性溶媒から結晶化させた場合とは異なる形状や性質をもつ結晶が得られる可能性を示した。また、その挙動は液晶素子の界面に形成する配向パターンに依存して変化することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの多くの研究では結晶化させる際の溶媒として等方的な液体が用いられてきたが、本研究では、溶媒のもつ分子配列が結晶化挙動に影響を与えることを示した点で意義深い。液晶は固体と液体の中間に存在する物質の状態であるが、液晶性を発現する材料と液晶に溶解性を示す材料の組み合わせは無数に考えられる。溶媒と溶質の相互作用に分子配向という自由度を加えることにより、結晶化学の新しい展開が期待される。
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