研究課題/領域番号 |
20K21179
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
井村 考平 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80342632)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | メソ物質 / 電気双極子遷移 / 磁気双極子遷移 / 近接場光学顕微鏡 / 光学特性制御 |
研究開始時の研究の概要 |
光(電磁場)と通常の物質の相互作用において光磁場の影響は無視できる。しかしメソ物質では,光磁場が増強され光磁場と物質の相互作用が著しく増大する。この現象を理解し操作することで,メソ物質の特性を自在に制御できる可能性がある。本研究では,物質内の光電場と光磁場を可視化し,光特性制御のための機構解明を目指す。本研究により得られる成果は,化学分野をはじめ光回路や光ナノデバイスなど幅広い分野への波及効果が期待される。
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研究成果の概要 |
サブ波長サイズのメソ物質では,光電磁場を格段に増強させることで新しい光物性を実現できる可能性がある。しかし,そのためには,メソ物質と光電磁場の相互作用を深く理解する必要がある。本研究では,超精密なナノ顕微分光計測を実現し,メソ物質に誘起される光電磁場の空間特性から,光とメソ物質の相互作用を明らかにした。さらに,光と物質に新しい相互作用の機構を導入することで光応答の制御を達成した。これらの成果は,今後,メソ物質の新機能創出につながると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,物質の光学特性の新評価法を導入するとともに,従来にない方法で物質の光応答を増強する方法を開発した。これらの成果は,今後,物質の新機能創出につながるとともに,新しい研究の源流となることが期待される学術的な意義がある。また,光応答の増強法は,光エネルギーの効率的利用をはじめ,光センサや発光デバイスなどの開発につながることが期待されることから,社会的な意義がある。
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