研究課題/領域番号 |
20K21184
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分33:有機化学およびその関連分野
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝紀 北海道大学, 理学研究院, 教授 (70202132)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 分子デバイス / 酸化還元系 / 動的酸化還元 / 電気化学的双安定性 / 分子 / 動的酸化還元系 / 分子ジャンクション / 分子素子 / 分子薄膜 |
研究開始時の研究の概要 |
分子ジャンクション研究の現状では実用には未だ程遠い。スイッチ可能なジャンクションであっても、それがモデル実現のための工夫(光照射、温度変化)である限りには、応用には結びつけるのは困難である。画期的なデバイスデザインにより新たなパラダイムを拓くことが必要であり、C.A.Nijhuis教授がブレークスルーをもたらした電極接合の新手法、応募者が提案する画期的な 分子性材料の両者が組み合わされて初めて、近未来での持続可能な社会へ貢献できる新技術が確立される。
|
研究成果の概要 |
ON/OFF機能が付与されたスイッチャブルな分子ジャンクションの特性を左右する要因を明らかにし、それを利用した画期的なデバイスを目指すための基礎研究として、分子薄膜形成に供する材料開発を行い、電位入力型材料開発のための斬新な分子設計指針を確立した。特に、OFF状態とON状態が同一分子内に共存する物質を合成することで、動的酸化還元系における電気化学的双安定性の完全な証明を行うとともに、OFF状態とON状態変換の中間状態のスペクトル観測を通じてそのメカニズムの解明を達成した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子薄膜の両面に電極が接合された分子ジャンクションは、エレクトロニクスの高速化とダウンサイジングに不可欠な将来的技術であり、ON/OFF機能を付与し、更にその特性を左右する電極接合の方法ならびに分子薄膜を形成する材料開発の両面での研究を推進することで、画期的なデバイスデザインにより新たなパラダイムを拓き、近未来での持続可能な社会へ貢献できる新技術を確立することが可能となる。
|