研究課題/領域番号 |
20K21189
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分33:有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
鷹谷 絢 東京工業大学, 理学院, 准教授 (60401535)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 有機合成化学 / 光化学 / フラストレイテッドルイスペア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,近傍にありながらも構造的制約によりカップリングできないラジカル対を「Frustrated Radical Pair」と捉え,その発生法・反応性・利用法の開拓に挑戦する。これにより,通常起こりえない結合変換や分子変換反応の開発や,それらを利用した新規機能性分子の創製を目指し,有機化学における新しい反応活性種としての有用性を実証する。
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研究成果の概要 |
ホウ素とルイス塩基性原子を併せ持つフラストレイテッドルイスペアの光反応性について広く検討した結果,ルイス塩基性部位や構造の違いにより様々な光骨格転位反応を起こし,熱的反応では不可能な不活性結合切断反応(炭素-炭素結合の切断,C-H/C-O/C-B結合の連続切断反応)を実現できることを明らかとした。これらの成果は,これまでほとんど未開拓だったフラストレイテッドルイスペアの光反応性を明らかとし,フラストレイテッドラジカルペアという,新しい反応活性種の有機合成ならびに機能性分子開発における有望性と実用性を初めて実証したものとして意義深い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フラストレイテッドラジカルペアという新しい反応活性種の発生法を確立し,その不活性結合変換反応における有用性を実証した本研究は,基礎有機化学,有機合成化学,機能性分子開発の各分野に新しい研究対象と分子ツールを提供したものとして大きな意義を持つ。
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