研究課題/領域番号 |
20K21197
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分33:有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安倍 学 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 教授 (30273577)
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研究分担者 |
森岡 徳光 広島大学, 医系科学研究科(薬), 教授 (20346505)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 2光子励起 / ドラッグデリバリー / 光[2+2]付加環化反応 / 2光子励起 / 生物活性物質 / オキセタン / 付加環化反応 / 2光子反応 / 細胞内in-situ合成 |
研究開始時の研究の概要 |
必要な生物活性物質を必要な量だけ自在に作り出すことができる有機合成化学反応の開発は,持続的に発展する社会の構築には欠かせない.本研究では,近赤外2光子励起を用いた1細胞内で生物活性物質をin-situ合成する手法の開発に挑戦し,生命現象の解明と新治療法の開発につながる究極のドラッグデリバリーシステムの構築を目指す萌芽的研究を実施する
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研究成果の概要 |
近赤外2光子励起を用いた1細胞内で生物活性物質をin-situ合成する手法の開発に挑戦し,生命現象の解明と新治療法の開発につながる究極のドラッグデリバリーシステムの構築を目的とした.近赤外領域に高い2光子感応性を有するスチリル基を持つクマリン誘導体 1が,810 nm付近に2光子吸収能を有していることを見出し,1の光二量体の生成が確認できた.この実験結果は,当初本研究で目標としていた,近赤外2光子励起を用いた1細胞内で生物活性物質をin-situ合成する手法の開発につながる有望な結果である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
必要な機能性材料や活性物質を必要な量だけ自在に作り出すことができる有機合成化学反応の開発は,持続的に発展する社会の構築には欠かせない.そのような試験管内での自在合成を,生命の源である細胞内で実施する事ができれば,生命現象の解明のみならず究極のドラッグデリバリーシステムの構築に繋がり,生命化学研究に新たな風を吹き込むと強く期待される.本研究では,近赤外2光子感応性の発色団を用いた有機光反応が細胞内で可能であるかを精査し,複雑細胞環境下での有機合成反応の開発の手がかりを掴むことに挑戦した.この事により,生命科学研究にパラダイムシフトが起こり,臨床での新たな疾患治療法へと展開することが可能である.
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