研究課題/領域番号 |
20K21210
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
持田 智行 神戸大学, 理学研究科, 教授 (30280580)
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研究分担者 |
桑原 大介 電気通信大学, 研究設備センター, 准教授 (50270468)
藤森 裕基 日本大学, 文理学部, 教授 (80297762)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | イオン液体 / 配位高分子 |
研究開始時の研究の概要 |
配位高分子は優れた機能材料として知られるが、通常の高分子材料とは異なり、一般に融解せず、可塑性・加工性に欠ける。そこで本課題では、イオン液体を素材として、柔軟性を持つ低融点配位高分子を開発する。さらに、この系の特性を利用して、自己修復能を持つ配位高分子膜の形成に挑戦する。こうして配位高分子錯体の新しい可能性・展開性を拓く。
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研究成果の概要 |
本課題では、イオン液体を素材とする、新しいタイプの低融点配位高分子を開発した。ここではシアノ系アニオンを含むイオン液体と金属塩の反応によって、オニウムカチオンを内包する一連のアニオン性配位高分子を合成した。それらがいずれも不一致融解を示すことを見出し、その機構を分光学的に解明した。溶融状態から急冷すると、多くがガラス化した。これらの物質の融点の傾向とガラス化の条件は、カチオンの分子構造と相関していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、融解する配位高分子がいくつか報告され、それらは加工性やガラス形成能の点で注目されている。本研究では、イオン液体を用いて低融点配位高分子を合成する方法論を開拓し、多成分からなる配位高分子における不一致融解現象の一般性を示した。これらの結果は、低融点配位高分子の物質設計およびガラス化能制御の指針として、今後の機能性配位高分子開発に有用である。
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