研究課題/領域番号 |
20K21247
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
甲斐田 大輔 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (60415122)
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研究分担者 |
東田 千尋 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (10272931)
伊野部 智由 富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (50568855)
石神 健 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (70292787)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ユビキチン / プロテアソーム / アルツハイマー病 |
研究開始時の研究の概要 |
ユビキチン-プロテアソーム系 (以下UPS) は、細胞内の異常なタンパク質などを分解する必須の機構である。老化に伴いUPSの活性は低下し、その結果、異常タンパク質が細胞内に蓄積し、様々な老化関連疾患を引き起こす。したがって、人為的なUPSの活性化は老化関連疾患を抑制できると期待される。申請者らは、UPSによるタンパク分解を活性化する化合物を発見し、その化合物がアルツハイマー病モデルマウスの認知記憶能力を改善させる効果をもつことを見出した。そこで、化合物の細胞内標的の同定や、細胞やアルツハイマー病モデルマウスを用いた解析を通し、その作用機序を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
ユビキチン-プロテアソーム系は、細胞内の異常なタンパク質を分解する非常に重要な機構である。私たちは、ユビキチン-プロテアソーム系によるタンパク質分解を促進し、アルツハイマー病に対する治療効果を有する低分子化合物CGK733が働くメカニズムに関する研究をおこなった。その結果、CGK733がプロテアソームの量やユビキチン化されたタンパク質を増加させるわけではないことを明らかとした。今後さらなる研究を行い、詳細なメカニズムを明らかにする予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、ユビキチンープロテアソーム系による基質の認識、分解機構の一端が明らかとなり、学術的に非常に意味のある研究であると言える。また、この研究を進めていくことにより、アルツハイマー病の根本的な治療薬の開発に大きく近づくと考えており、我が国が抱える超高齢化によるさまざまな問題の解決に貢献できると考えられる。このことから、社会的にも非常に意味のある研究であると言える。
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