研究課題/領域番号 |
20K21252
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
大石 真也 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (80381739)
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研究分担者 |
野中 元裕 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70514173)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | スクリーニング / 抗体様分子 / 鏡像型タンパク質 / 創薬 / モダリティ / ケモカイン |
研究開始時の研究の概要 |
抗体様分子は、疾患に関連する生体分子の表面に結合する最小のタンパク質ドメイン構造であり、新薬の創製のためのスキャフォールドとして注目されている。一方で、抗体や抗体様分子に代表されるバイオ医薬品は、生体内での分解プロセスなどを経て効果が減弱したり副作用を引き起こすことが知られている。本研究では、最新のタンパク質の化学合成技術を活用することにより、これらの課題を克服した鏡像抗体様分子からなる医薬シーズの探索・創製プロセスを確立する。
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研究成果の概要 |
中和抗体を生じず生体内で安定に存在できる鏡像抗体様分子の創製を目指して、鏡像ナノボディの探索プロセスを構築した。ナノボディの合成経路と活性型タンパク質を取得するフォールディング条件を確立し、化学合成により調製した鏡像ナノボディが低免疫原性の抗体様分子として有用であることを明らかにした。MCP-1の鏡像型タンパク質(D-MCP-1)を化学合成し、D-MCP-1の生物活性を解析する手法を確立するとともに、MCP-1に作用する鏡像ナノボディを探索するスクリーニングを実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗体やサイトカインを用いた治療ではこれらの薬剤に対する抗体出現が認められ、副作用が生じたり治療効果が徐々に減弱することが知られている。本研究で化学合成プロセスを確立した鏡像ナノボディは、通常のナノボディで認められる免疫原性の課題を解決しており、今後の創薬研究において有用な抗体様分子として活用することが期待される。鏡像型evasinを用いた機能評価系は、ケモカイン類の鏡像型タンパク質の生物活性・機能評価など幅広い応用が可能である。
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