研究課題/領域番号 |
20K21254
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
王子田 彰夫 九州大学, 薬学研究院, 教授 (10343328)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | タンパク質切断 / システイン / ホルミル化 / プロテインノックダウン / コバレントドラッグ / ケミカルプロテインノックダウン / PROTAC / POTAC |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、標的たんぱく質を特異的に切断して分解できる反応性小分子の開発と、それを用いたタンパク質の機能制御法の確立を目指す。タンパク質を分解により制御する方法は、現在、細胞内酵素を利用したPROTAC法が知られている。一方で、本研究で目指す様な標的タンパク質と特異的に反応する人工分子を用いた非酵素的な手法は未だに未開拓である。本研究は、疾病の原因となるタンパク質を機能阻害する新しい化学的手法の可能性を示すのみでなく、将来的には、これまでに無い新しいタイプの低分子創薬のアプローチを提供する。
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研究成果の概要 |
本研究では、タンパク質を切断する新しい反応化学の開発を目指して検討を行った。その結果、システイン残基のホルミル化がタンパク質主鎖アミド結合の切断を引き起こす新たな現象を見出した。この反応は、タンパク質中に導入したタグ配列の部位特異的な切断や切断と同時に起こる機能性分子(蛍光分子など)の導入に有用であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回見出したタンパク質切断反応は、タンパク質の機能解析や機能阻害に有用な新しい化学的手法として将来的に発展する可能性を持つ。
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