研究課題/領域番号 |
20K21288
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
岩田 雄二 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (80704965)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | tRNAリガーゼ / 2',3'環状リン酸基 / RNAリガーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、tRNAリガーゼを用いた新たな網羅的RNA断片解析法の確立を目的とする。具体的には、植物や酵母など複数の生物からのtRNAリガーゼのクローニング、大腸菌発現系を用いた精製組み換えタンパク質の調製、様々な反応パラメーターの最適化などにより、5'末端に水酸基、3'末端に2'3'環状リン酸基を持つRNA断片を高効率にクローニングできる反応系を確立する。その後、熱ショックを与えたシロイヌナズナ由来のRNAを用いてRNA断片の網羅的解析を試み、反応系の有効性の実証を試みる。
|
研究成果の概要 |
シロイヌナズナtRNAリガーゼを用いて、植物の小胞体膜上RNaseであるIRE1により生成される2’,3’環状リン酸基を3’末端にもつRNA断片の同定を目的として研究を遂行した。 GFPをコードするRNAをモデルに実験を行い、植物IRE1のin vitroにおける標的RNAの塩基配列を明らかにした。また、GFPを誘導発現する形質転換シロイヌナズナを用いてin vivoでのIRE1の標的RNAの塩基配列を試みた結果、IRE1が標的とするmRNA切断部位の候補を同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により得られた成果は、これまで未知だった植物IRE1によるRegulated IRE1 dependent decay(RIDD)の標的となる塩基配列の解明や、小胞体膜上におけるRNA分解制御の全容解明へ向けて大きな前進となる。
|