研究課題/領域番号 |
20K21313
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤本 龍 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (60620375)
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研究分担者 |
長部 謙二 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (60751352)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | アブラナ科 / 春化 / 晩抽性 / エピジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
アブラナ科葉根菜では、花を咲かせる為には一定期間の低温にさらされる必要がある。これらの野菜は、花芽を形成しとう立ちすると、商品価値が損なわれるため、低温要求性の大きい系統が望まれる。しかし一方で、品種育成過程においては、低温要求性は大きくなりすぎると育種の効率を妨げるといったジレンマが生じる。本研究では、ヒストンメチル化酵素の阻害剤とエピゲノム編集により本ジレンマを解消することを目的とする。
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研究成果の概要 |
アブラナ科野菜の低温要求性を人為的に制御することを目的とした。4種類の極晩抽性系統を見出し、そのうち1つの極晩抽性系統では、BrFLC2とBrFLC3遺伝子の第一イントロンに挿入配列が見られ、この領域が高度にDNAメチル化されていることを明らかにした。さらに、挿入配列のDNAメチル化がこれらの遺伝子が低温応答できない要因である可能性を示した。また、シロイヌナズナを用いて、FLC遺伝子座のヒストン修飾を改変するエピゲノム編集用のベクターを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アブラナ科野菜において、低温要求性は品種開発において重要な形質である。栽培中には、低温により、とう立ちが起こると商品価値が損なわれるため、高い低温要求性を示す品種開発が求められている。しかし一方で、低温要求性を大きくすれば、花を咲かせるのに時間がかかり、品種開発の効率が悪くなる。本研究成果は低温要求性を人為的に改変することで、品種開発を効率的に行う技術開発へと発展する可能性が期待されることから、社会的な意義がある。
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