研究課題/領域番号 |
20K21353
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
百瀬 年彦 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (40742515)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 地中熱利用 / 土 / ヒートパイプ |
研究開始時の研究の概要 |
夏期や冬期の農業ハウスは、過酷な温度環境となる。年間を通じて農業生産性を高めるためには、ランニングコストを抑えた冷却・加温技術が求められる。農業ハウスの直下には、未利用エネルギーである地中熱が存在する。この地中熱は、夏は冷熱源、冬は温熱源となる。この冷熱・温熱源を地上に持ってくれば、ハウス冷房・暖房に利用できる。地表-地中間の熱交換を、いかにコストをかけずスムーズに行えるかが重要なポイントとなる。本研究では、従来型ヒートパイプの弱点を克服した、土のヒートパイプを利用し、農業ハウス内に電力なしで冷熱源/温熱源を作り出せることを実証する。
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研究成果の概要 |
夏期や冬期の農業ハウスは、過酷な温度環境となる。年間を通じて農業生産性を高めるためには、ランニングコストを抑えた冷却・加温技術が求められる。農業ハウスの直下には、未利用エネルギーである地中熱が存在する。この地中熱を地上に持ってくれば、ハウス冷房・暖房に利用できる。地表-地中間の熱交換を、いかにコストをかけずスムーズに行えるかが重要なポイントとなる。本研究では、ヒートパイプとして機能させた土を用いて、地表-地中間の熱交換を行った。その結果、冬のハウス内に継続的に温熱源を作り出せることが明らかとなった。夏のハウス内には冷熱源は作り出せたものの、その継続性が課題として残された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化石燃料の消費を抑えつつ作物の生育環境や家畜の飼育環境を改善する農業スタイルの実現を目指し、地中熱という未利用エネルギーを活用するための技術開発およびその実証試験を行った。未利用熱活用技術の開発は、脱炭素社会や節電への関心が高まる社会のなかで意義があると考えている。
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