研究課題/領域番号 |
20K21362
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
坂本 健太郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (80374627)
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研究分担者 |
青木 かがり 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (60526888)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 心電図 / 鯨類 / 潜水 |
研究開始時の研究の概要 |
鯨類の潜水能力は哺乳類の中で最大である。潜水中には、心拍数を低下させるなど、何らかの循環器系の調節を行う事で、このような長期間の潜水を可能にしていると考えられている。これまでは水中で遊泳する鯨類の心機能を経時的に計測することが出来なかったため、その生理機能は謎に包まれていた。本研究では潜水を行う鯨類から長期間にわたって心電図計測を行い、鯨類の潜水能力を循環器系制御の側面から解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
水中で生活する鯨類は直接観察することが難しく、その行動や個体レベルでの生理機能の解明が課題となっていた。我々は、心機能評価というアプローチによって鯨類の卓越した潜水能力に関わる機能について明らかにすることを目的として研究を行った。ハナゴンドウに加速度センサと心電図記録計を装着することで、活動量と心拍数を経時的に計測した。得られたデータより、ハナゴンドウの活動パターンと心機能に関する知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鯨類が卓越した潜水能力を持つことは昔から知られていたものの、自由に行動する個体から生理機能に関する知見を得ることが困難であったため、その能力は謎に包まれていた。そこで我々は遊泳時の鯨類から心拍数を計測する新たな計測手法を開発した。本研究では遊泳する鯨類から活動度と心電図を計測し、活動量と心拍数が一日の中で変動することを見出した。本研究で得られた成果は、鯨類の卓越した潜水能力を解明するうえで重要な知見になると期待される。
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