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盲導犬の“育ち”から盲導犬採択率上昇へ挑む、盲導犬気質・性格のエピゲノム解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K21363
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

渡邊 学  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任教授 (70376606)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
キーワード盲導犬 / 稟性 / イヌゲノム / ゲノム解析 / メチル化解析 / 気質 / ゲノム検査 / 障害者福祉 / エピゲノム解析
研究開始時の研究の概要

視覚障害者は推定約164万人存在するといわれ、そのうち約3000人が盲導犬を希望しているが、稼働数は約900頭ほどであり盲導犬が不足している。その原因として採択率の低さ(30-40%)が挙げられ、採択率を上昇させることにより貸与を願う多くの方々に届けることができる。
本研究は、”氏と育ち”の”育ちのゲノム”、すなわち誕生後の性格形成に関するエピゲノムに着目し、盲導犬のメチル化パターンを明らかにし、応用することで盲導犬になりやすい犬の選抜を目的とする。
本研究の推進により、盲導犬を望む方々への貸与が可能となり、障害者の自立や社会参加に多大な影響をあたえ、障害者福祉に大きく貢献することができる。

研究成果の概要

本研究では全ゲノムを対象としたメチル化パターンの比較による盲導犬採択に関連するゲノム変化を解明することで、盲導犬不足のという深刻な問題を解決することを目的とした。盲導犬採択犬3例、非盲導犬2例の脳、甲状腺、副腎由来のゲノムDNAを用いて網羅的メチル化解析を行い、メチル化の有無と盲導犬採択の是非との相関を検討することでエピゲノム解析を進めた。また、基盤となるゲノムデータを得るために、対象個体の同胎、両親等のSNPジェノタイピングにより延べ240例のゲノム解析を行った。その結果、平均Call Rate 0.994024、平均SNP数154026であり、基盤となるゲノムデータを取得することができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、盲導犬の”育ち”に着目し、全ゲノムを対象にゲノム修飾状態を解明することで盲導犬採択犬のメチル化パターンを明らかにし、それらを盲導犬採択の分子指標として応用することで盲導犬の選抜が可能となる。本研究の成果により、盲導犬採択率を上昇させることが可能となり、盲導犬を望む多くの視覚障害者の方々への貸与が現実化する。この成果は障害者の自立や社会参加に多大な影響をあたえ、障害者福祉に大きく貢献することができる。また、動物の情動という観点において、犬ゲノム研究から犬の性格を研究する新機軸を打ち出す事ができ“こころのありかた”の動物モデルとしての新しい学問領域の構築のさきがけとなる。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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