研究課題/領域番号 |
20K21377
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
大石 勲 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (50314472)
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研究分担者 |
迎 武紘 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (40803309)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / ニワトリ / ウズラ / 異種移植 / 配偶子分化 / 生殖工学 / 細胞分化 |
研究開始時の研究の概要 |
優れた産業動物であるニワトリの新育種技術の発展に不可欠な生殖工学技術の開発を行う。特に現在課題となっているニワトリ生殖細胞分化プロセスの迅速化がどの程度可能か検討する。発生の早いウズラの生殖巣においてニワトリ由来の始原生殖細胞が迅速に生殖系列に分化可能なのか、可能とすればどの程度分化するのかといった点に着目し解析を試みる。一連の研究を通じて将来の畜産業や医療産業、食品産業等への応用に繋がる基礎的知見獲得をめざす。
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研究成果の概要 |
ニワトリ始原生殖細胞の迅速な配偶子分化の可能性について検討する目的で、ニワトリ始原生殖細胞をウズラに移植しその動態の解析を行った。まず、ニワトリ始原生殖細胞の挙動を可視化するためのEGFP発現ニワトリ始原生殖細胞株の樹立に成功した。さらに同細胞をウズラ胚血液中に移植したところEGFP発現ニワトリ始原生殖細胞はウズラ生殖巣に生着した。これら結果は、ニワトリ始原生殖細胞がウズラ胚中においても保存された動態を呈することを示しており、移植ウズラ胚内での迅速な分化可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニワトリ始原生殖細胞を用いた生殖工学は、新育種技術による品種改良や遺伝子組換えによる有用タンパク質の鶏卵内大量生産などさまざまな社会課題の解決に繋がる重要な技術である。解決すべき重要な課題はニワトリ配偶子分化に半年以上の長い期間が必要なことである。ニワトリ始原生殖細胞の配偶子分化を性成熟期間が極めて短いウズラの体内で実現できればニワトリ遺伝子操作や生殖工学技術の飛躍的な改良への発展が見込まれるが、本研究により実現の可能性が見いだされた。
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