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哺乳類の新規骨髄由来間葉系幹細胞とユニバーサルマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K21418
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

藤田 直己  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (10554488)

研究分担者 馬渕 洋  順天堂大学, 大学院医学研究科, 客員准教授 (50424172)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード骨髄脂肪細胞周囲細胞 / 哺乳類 / ユニバーサルマーカー / フローサイトメトリー / マルチカラー解析 / 間葉系幹細胞 / 骨髄脂肪細胞
研究開始時の研究の概要

本研究では、犬と同様の手法を用い、間葉系幹細胞(MSC)を用いた再生医療の基礎研究、臨床研究に携わる様々な動物種で骨髄脂肪細胞周囲細胞(BM-PAC)の探索を行い、それらの動物に、従来の骨髄由来間葉系幹細胞(BMMSC)にとって代わる再生医療の新たなセルソースを提供する。また、各動物種のBM-PACとBMMSCの比較から、異種動物間で共通するMSCマーカーを探索し、動物のMSCを普遍的に識別可能なユニバーサルマーカーの同定を試みる。異種動物間で共通のMSC規格を設けることで、MSCの動物種差を軽減し、再生医療の基礎研究から臨床応用へのトランスレーショナルリサーチの発展に貢献する。

研究実績の概要

本年度は、ラットのBMーPACについて、再度分離・培養を試みた。具体的には、培養皿の改良を行い、入手可能な最も小型の培養フラスコの中をシリコンでコーティングし、犬のBMーPACの培養に用いるフラスコのスケールと同等のスケールになるよう、工夫を行なった。しかし、結果的にはラットの骨髄液から脂肪細胞が回収でき、脂肪細胞周囲に存在する小型細胞を観察することは可能であったが、接着、増殖には至らず、ラットBMーPACの分離・培養には至らなかった。
また、日本中央競馬会(JRA)との共同研究を組み、馬の骨髄液からBMーPACの分離・培養を試みた。その結果、馬の骨髄中にも脂肪細胞が存在し、その周囲に小型細胞が付着していることを確認した。これを犬のBMーPACの培養法と同様の方法で天井培養に供したところ、線維芽細胞様細胞の増殖がみられ、馬でのBMーPAC培養が成功したと考えられた。次にこの細胞を通常の馬骨髄由来間葉系幹細胞の培養法で得られた細胞との比較実験を行う予定であったが、共同研究先の都合により、実験が一時中断している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

齧歯類(ラット)のBM-PACの存在は示唆されているが、その増殖に至っていない。今後は、培養条件(培地)の種類を犬で用いているDMEMではなく、報告の多いRPMIなどに変更して検討する予定である。

今後の研究の推進方策

引き続き、齧歯類(ラットあるいはマウス)のBM-PACの分離・培養を試みる。また、犬のBMーPACと通常のBMMSCや脂肪由来間葉系幹細胞(ADMSC)、通常の皮膚線維芽細胞などを培養し、ストックしている。今年度は、犬のMSCの特性解析に焦点を移し、それらを用いてフローサイトメトリー(マルチカラー解析)による表面抗原分類、またシングルセル解析などを行い、由来の異なるMSCの細胞群としての特徴・差について明らかにする予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 備考 (2件)

  • [備考] 東京大学・獣医外科学研究室HP

    • URL

      http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/geka/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
  • [備考] 東京大学・獣医外科学研究室HP

    • URL

      http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/labo/10.html

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-12-25  

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