研究課題/領域番号 |
20K21424
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 匡良 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特任准教授 (40553409)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 微小管 / γチューブリン複合体 / カタニン / 細胞分裂 / シロイヌナズナ |
研究開始時の研究の概要 |
近年の研究からγチューブリン複合体とカタニンがそれぞれ細胞分裂にも重要であり、細胞分裂中の各微小管構造体に局在することが報告されている。局在は確認され重要性は理解できるものの、紡錘体や隔膜形成体の形成過程や各構造体への移り変わりに微小管形成と微小管切断がどのように関わっているかは研究されていない。研究が困難な理由は、それぞれの構造体や移り変わりでのみタンパク質を不活化できないからである。そこで本研究では、γチューブリン複合体とカタニンの時間的空間的な機能を理解することを目的とし、ライブイメージング中のタンパク質機能阻害技術の確立に挑戦する。
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研究成果の概要 |
植物細胞の増殖と組織における形づくりは微小管構造変化による正確な細胞分裂の制御に委ねられている。微小管形成装置と微小管切断装置が重要と考えられるが、分裂中に機能を阻害することができないためこれまで解析されてこなかった。本研究では、ライブイメージング中のタンパク質機能阻害技術の確立に挑戦した。低い温度でタンパク質を分解できるlt-degronを利用することで、微小管形成因子を消失させることに成功した。この技術をライブイメージングと組み合わせることで、これまで困難であった時期特異的なタンパク質の機能を解析することが可能になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
機能欠損株が致死であったり、複数の工程で利用されているタンパク質の時期特異的な機能を解析することは、従来の遺伝学的手法では困難であった。今回、我々は誘導的なタンパク質分解システムを利用することでライブセルイメージング中に狙った時間と場所でタンパク質を不活化させる技術確立を目指した。低温でタンパク質分解が誘導されるlt-degronを利用することで、比較的植物体に影響が少ない状態でタンパク質分解が誘導できる。
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