研究課題/領域番号 |
20K21445
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 一般財団法人電力中央研究所 (2022) 京都大学 (2021) 名古屋大学 (2020) |
研究代表者 |
内藤 裕一 一般財団法人電力中央研究所, サステナブルシステム研究本部, 主任研究員 (10754848)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 歯牙 / エナメル質 / アミノ酸 / 同位体比 / クロマトグラフィー / 安定同位体比 / 食性 / 化石 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画では歯牙エナメル質中のタンパクに着目し、その構成アミノ酸ごとの安定同位体比を測ることで、古生物・古人類の食性を復元する新手法を開発する。本計画中で応募者のもつクロマトグラフィー技術を発展させることで、従来の生物の食性研究の時間軸を拡張し、更新世以前の時代をも研究対象となることを示す。微量のタンパクを対象とするので必要な資料の量や保存性の評価について検討を要するが、本計画が実現すれば分析化学的アプローチを用いて「進化」という側面から生物資料を研究できる点に意義がある。
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研究成果の概要 |
液体クロマトグラフ(LC)/分取システム等の機器類を用いて歯牙エナメル質資料に含まれる個別アミノ酸の単離メソッドのルーチン化を行った。まず目的試料である生物体歯牙サンプル中のアミノ酸存在量の定量を試み、その結果、安定同位体分析に必要となる試料量が、歯牙エナメル質の重量で数百mg以上であることがわかった。現生動物の歯牙サンプルを対象としたアミノ酸安定同位体比の測定を実施し、食性復元を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のねらいはこれまでに分析対象とされなかった歯牙エナメル質に着目し、その保存性の良好さから古い時代の生物資料の食性を復元する手法を開発することにある。検討の結果、安定同位体分析に必要な資料量が判明し、今後の古生物、考古学等の研究において分析化学的アプローチを適用するための端緒が開けた。
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