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発生期の脳に免疫関連分子が存在するのはなぜか?

研究課題

研究課題/領域番号 20K21467
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分46:神経科学およびその関連分野
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

仲嶋 一範  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード神経科学 / 発生・分化 / 脳・神経 / 大脳皮質 / 免疫系 / 発生 / 免疫グロブリン
研究開始時の研究の概要

胎生期のマウスの正常な脳に、病原体の排除などに通常使われる免疫グロブリンが大量に存在し、さらにその受容体も発現していることを見出した。そこで本研究では、感染や炎症がない正常な脳の発生過程において、これら免疫系の分子群、特に多様性かつ特異性を特徴とする獲得免疫系の分子群が未知の新しい機能を有する可能性の検証に挑戦したい。

研究成果の概要

胎生期においては母親から胎盤を介して母由来の免疫グロブリンが絶えず供給されている。血液脳関門が完成するまではこの母由来免疫グロブリンは胎仔の体循環からさらに脳の実質内に移行することが想定されるが、脳の抗原と反応して障害を引き起こすリスクも想定できる。本研究では、母由来の免疫グロブリンが胎仔の脳実質に移行しているのかを調べた結果、確かに移行していること、それらはミクログリアやマクロファージなどが取り込んでいること、さらに、一部の免疫グロブリン遺伝子が脳の細胞で発現していることを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経系と免疫系はともに多様性・特異性を最大の特徴としているが、免疫系のうち特に多様性・特異性に関わる獲得免疫系の分子群が脳の発生過程に何らかの役割を有しているのかについては、未だよくわかっていない。本研究では、獲得免疫系の分子群が発生期の脳の実質に侵入したり、脳細胞自身がその一部の遺伝子を発現していることを示し、脳発生において何らかの未知の機能を有している可能性を示唆した。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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