研究課題/領域番号 |
20K21478
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石濱 泰 京都大学, 薬学研究科, 教授 (30439244)
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研究分担者 |
小形 公亮 京都大学, 薬学研究科, 特定助教 (80866781)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 質量分析 / プロテオミクス / タンパク質構造 / 化学修飾 / リン酸化修飾 |
研究開始時の研究の概要 |
1細胞プロテオーム解析技術の確立をめざして、標的とする局所以外にランダムな化学修飾を施すことにより、質量分析(MS)によってタンパク質を検出できなくする新技術「MS サ イレンシング」を提案する。これにより標的器官や標的 1 細胞由来のプロテオームのシグナルを選択的に検出し、その時空間情報を一斉取得する手法を確立する。本提案は、これまでの手法と異なり、化学修飾による MS での感度低下を逆手に取った高感度化手法であり、実用的 1 細胞プロテオーム解析プラットフォームの確立に挑戦する。
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研究成果の概要 |
本研究では、標的器官や標的 1 細胞由来のプロテオームのシグナルを選択的に検出し、その時空間情報を一斉取得する手法を確立するため、標的とする局所以外にランダムな化学修飾や酵素修飾を施すことにより質量分析(MS)によってタンパク質を検出できなくする新技術「MS サイレンシング」の開発を目指した。化学修飾については、光反応性アリールジアジリンを選択した結果、標的タンパク質由来のMSシグナルを1/10以下に減衰させることに成功した。酵素反応では、in vitroキナーゼ反応によりタンパク質表面をリン酸基により標識し、その標識率の差からタンパク質構造変化の検出が可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞や組織の中には数万種のタンパク質がひしめき合っており。その中である条件をもつタンパク質群のみを選択的に検出する手法を開発することにより、今まで見えなかったものが新たに見えてくる可能性がある。そのための一般的な手法として、今回のMSサイレンシング法の開発に成功した。ここでは、化学反応を用いる方法と酵素反応を用いる方法をそれぞれ開発し、いずれの方法も目的の性能を有していることを証明することができた。今後、様々な応用例に適用されることを期待している。
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