研究課題/領域番号 |
20K21482
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
須藤 雄気 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (10452202)
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研究分担者 |
山田 勇磨 北海道大学, 薬学研究院, 准教授 (60451431)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ロドプシン / 光 / 生物物理 / pH / リポソーム / DDS / 薬物送達 / 物理系薬学 |
研究開始時の研究の概要 |
【目的】物理化学(代表者)と薬剤学(分担者・協力者)の融合による光誘起崩壊リポソーム:Light-induced Disruption of Liposomes(LiDL)の開発と、それに基づく新奇薬物送達手法の確立。【背景】狙った時間と場所に薬物を届け・働かせることは、薬学における大きな『夢』である。【計画】光受容タンパク質・ロドプシンとpH感受性ポリマーおよび任意の化合物(薬物)を内封させたリポソームを開発することで、時空間制御性に優れた『光』により、狙った時間・場所で薬物を放出させる新奇手法を確立する。【意義】薬学における『夢』の一つを叶える手法となり、大きな波及効果をもたらす。
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研究成果の概要 |
本研究は、光誘起崩壊リポソーム:Light-induced Disruption of Liposomes(LiDL)の開発による新奇薬物送達手法の確立を目的として行った。具体的には、光駆動 H+ポンプ型ロドプシンとpH 感受性ポリマーを含むリポソームを作成した。その際に蛍光分子を内封させた。これに光を照射すると、リポソーム内の酸性化とそれに伴うpH 感受性ポリマーの形状変化がおこり、続いてリポソームの崩壊と化合物の放出がおこることを確認した。本手法は、時空間分解能に優れた光により薬物を放出させるという、新奇かつ独創性の高い薬物送達(DDS)手法になるものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、異なる学術領域である物理化学(代表者)と薬剤学(分担者・協力者)の融合による光誘起崩壊リポソーム:Light-induced Disruption of Liposomes(LiDL)の開発と、それに基づく新奇薬物送達手法の確立が達成された。狙った時間と場所に薬物を届け・働かせることは、薬学における大きな『夢』であり、光を用いる本手法は、その『夢』の達成に向けての有用な手法として、薬学のみならず広く自然科学分野に大きな波及効果をもたらすものと期待される。
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