研究課題/領域番号 |
20K21483
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
重永 章 福山大学, 薬学部, 教授 (10423394)
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研究分担者 |
大高 章 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (20201973)
伊藤 孝司 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (00184656)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | タンパク質半合成 / ネイティブケミカルライゲーション / ペプチドチオエステル / タンパク質化学 / ペプチド化学 / 翻訳後修飾 / タンパク質化学合成 / タンパク質ライブラリ / Native Chemical Ligation |
研究開始時の研究の概要 |
近年、タンパク質医薬品が注目を集めています。高活性なタンパク質を探す際、元のタンパク質の構造を少し変えたものをたくさん集めた”ライブラリ”が用いられます。ライブラリの構築では、いかに色々なタンパク質を集めるか、つまり多様性を持たせるかがカギとなります。現在、タンパク質のアミノ酸配列に多様性を持たせることは、遺伝子工学的手法により容易に達成できます。これに対し、翻訳後修飾についての情報は遺伝子に直接記載されていないため、ここに多様性を持たせることは困難を極めます。そこで私たちは、翻訳後修飾部分に多様性を有するタンパク質ライブラリ構築のための方法論の確立に、有機化学者の視点から挑戦します。
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研究成果の概要 |
近年、タンパク質医薬品が広く注目を集めている。より高活性な同医薬品を探索するためのアプローチとして、タンパク質ライブラリの利用が挙げられる。タンパク質ライブラリの構築では、いかに効率よく多様性を持たせるかがカギとなる。タンパク質のアミノ酸配列へ多様性を持たせることは、容易に達成できる。しかし、翻訳後修飾部分への多様性導入は困難を極める。このため我々は、翻訳後修飾部分に多様性を有するタンパク質ライブラリ構築に資する、新たなタンパク質半合成法確立に挑戦することとした。その結果、新規タンパク質半合成法の確立に成功するとともに、鍵反応の機構について量子化学の観点から知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、タンパク質医薬品が注目されています。同医薬品の探索では、タンパク質ライブラリが利用可能です。タンパク質ライブラリとは多くのタンパク質を集めたもので、図書館で本を探すようにタンパク質ライブラリから高活性タンパク質を探します。本ライブラリ構築では、いかに多くのタンパク質を用意するか、つまり多様性を持たせるかがカギとなります。タンパク質の多くは、本体と翻訳後修飾に分けられます。多様性を前者に持たせる技術は確立されていますが、後者に持たせるのは困難でした。そこで私たちは、翻訳後修飾部分に多様性を持つタンパク質ライブラリ構築の基盤となる、新たなタンパク質半合成法の確立に挑戦し、成功しました。
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