研究課題/領域番号 |
20K21499
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
山岸 覚 浜松医科大学, フォトニクス医学研究部, 教授 (40372362)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 神経軸索ガイダンス / Noggin / 脳梁欠損 / 軸索ガイダンス / 脳梁 / 軸索ガイダンス分子 / 骨形成因子 / 脳梁形成 / ミクログリア / ガイダンス因子 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梁はヒトの脳における最大の交連繊維であり、左右の大脳半球を繋ぎ、感覚や言語に おける情報交換を行っている。脳梁形成は非常に厳密に制御されており、その分子メカニズムについてはまだ未解明な点が多い。申請者は、BMP阻害因子ノックアウトマウスを用いることにより脳梁欠損が見られることを見出した。これは、当該因子が神経軸索ガイダンスに関与していることを強く示唆している。したがって、本研究課題において、以下の方法により、この脳梁形成の分子機構を明らかにする。 1)BMP阻害因子ノックアウトマウスにおける脳梁欠損メカニズムの解明 2)子宮内電気穿孔法による脳梁軸索の形成の解析 3)BMP阻害因子受容体の同定
|
研究成果の概要 |
脳梁はヒトの脳における最大の交連繊維であり、左右の大脳半球を繋ぎ、感覚や言語における情報交換を行っている。脳梁は大脳皮質の神経細胞からの軸索投射によって形成されている。しかしながら、その形成過程については未だに明らかになっていないことが多い。本研究課題では、脳梁形成に必須である新たな因子としてNogginを見出した。大脳皮質神経細胞で発現しており、神経軸索ガイダンス因子として機能していることを見出した。Nogginは骨形成タンパク質(BMP)阻害因子として大変有名であるが、これまでこのような機能があることは知られておらず、貴重な発見となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果として、脳梁形成に必須である新たな因子としてNogginを見出した。これまで神経軸索ガイダンス分子であるNetrinやDCC、セマフォリンなどといった有名分子が知られているが、本因子はこれらに匹敵する重要な分子であることを見出した。一方、Nogginは骨形成タンパク質(BMP)阻害因子として大変有名であるが、これまでこのような機能があることは知られておらず、大変貴重な発見となった。
|