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プロテオーム解析とCROP-seq技術を用いた新規MHC-I遺伝子誘導因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 20K21511
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 弘一  北海道大学, 医学研究院, 教授 (60817162)

研究分担者 畠山 鎮次  北海道大学, 医学研究院, 教授 (70294973)
應田 涼太  北海道大学, 医学研究院, 助教 (90817321)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードMHC class I / NLRC5 / CIITA / MHC-I / 転写制御 / 質量分析法
研究開始時の研究の概要

主要組織適合遺伝子複合体class I (MHC-I)は免疫細胞の活性化を起こし、癌、ウイルス感染等から身を守るために必要不可欠である。我々は最近NLRC5という遺伝子がMHC-Iが細胞で作られるために必要であることを発見した。NLRC5はMHC-I産生に単独で働くのではなく、多くのパートナー分子と共同で働いている。ただし現在までのところ、全てのパートナーを同定できてはいない。本研究では最新の技術を用いて、NLRC5と共同でMHC-I産生を細胞内で行う分子を発見する事を目標とする。

研究成果の概要

我々はMHC-I遺伝子の転写活性化因子として、NLRC5を同定した。NLRC5はDNA結合ドメインを持たないが、 MHC-Iプロモーター上で様々な因子と転写複合体を形成する事によりMHC-I依存性の抗原提示経路の主要遺伝子群を網羅的に制御する。しかしながら、NLRC5転写因子複合体の全貌は未知である。NLRC5特異的に結合する新規分子の同定を試みた結果、複数の新規タンパク質の同定に成功した。 これらNLRC5結合タンパク質についてノックダウンやCRISPR/Cas9によるノックアウトによる解析の結果、NLRC5を介したMHC-I発現制御に関与する新規分子が得られたことが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

MHC-I分子は癌抗原やウイルス抗原などをCD8T細胞に提示することにより、癌細胞やウイルスの排除に必須である。このMHC-I分子の発現に必要な主要転写因子NLRC5同定に我々のグループは成功した。しかしながら、NLRC5によるMHC-I遺伝子発現の制御メカニズムは未だ大きく不明であった。本研究により、NLRC5に結合することによりMHC-I遺伝子発現の制御に関わる新しい遺伝子の発見することができた。MHC-I分子は癌やウイルス感染症に密接に関わっており、その制御メカニズムを解析することから新たな治療薬の発見開発が進展することが期待される。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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